1918年 (大正7年)
内閣 | 寺内内閣 – 原内閣 |
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軍部 | 陸軍大臣:大島健一 – 田中義一 参謀総長:上原勇作 海軍大臣:加藤友三郎 軍令部長:島村速雄 |
宮中 | 内大臣:松方正義 宮内大臣:波多野敬直 侍従長:鷹司煕通 – 正親町実正 枢密院議長:山県有朋 |
貨幣価値 | 1円=542円 |
国家予算 | 歳入 1,479,116 / 歳出 1,017,036 / 軍事費 481,171(予算比率51.9%)※ 単位は1000円 |
1月1日 | 警視庁に交通専務の巡査が登場。米国から輸入したインディアンの車体を赤く塗られたオートバイを使用し、赤バイと呼ばれる。現在の白バイの前身 |
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1月1日 | 英国が日英米三ヶ国の露ウラジオストック共同派兵を提議。米国は反対表明 |
1月日 | 英国王ジョージ5世が大正天皇に元帥の称号を贈呈したいと申し出。天皇はこれを快諾 |
1月1日 | 英国が食料の配給制を開始 |
1月2日 | 英国が空軍省を設置。航空機生産の東征を開始 |
1月8日 | 米ウィルソン大統領が議会にて、講和の14ヶ条を発表。秘密外交の廃止、海洋の自由、自由経済、軍縮、植民地問題解決、民族自決に基づいた講和条件、国際連盟の設立を挙げる |
1月11日 | 東京・芝に1食10銭の簡易食堂が開設される |
1月11日 | 加太こうじ生誕。紙芝居作家として、黄金バットの二代目作者となる。水木しげるをアシスタントに採用し、水木の漫画家の道を拓く。紙芝居衰退後は落語やヤクザなどの大衆文化の評論で有名に |
1月12日 | 大阪・豊中グラウンドで第一回フートボール大会開催。ア式蹴球(サッカー)とラ式蹴球(ラグビー)の二部門で構成。優勝チームはサッカーが御影師範、ラグビーが同志社 |
1月12日 | 在留邦人保護を名目に露ウラジオストックに巡洋艦派遣 |
1月13日 | 平井英子生誕。歌手。中山晋平門下として童謡歌手として活躍。「てるてる坊主」「證誠寺の狸囃子」「十五夜お月さん」「シャボン玉」など、日本人の耳に残る童謡を歌った |
1月14日 | 裕仁皇太子妃に久邇宮良子女王が内定 |
1月15日 | ガマール・アブドゥル=ナセル生誕。エジプトの軍人。第二代エジプト大統領。汎アラブ主義や反帝国主義を掲げ、第二次中東戦争でスエズ運河を回復 |
1月16日 | 米国が石炭節約のために、ミシシッピ以東の軍需品生産以外の工場を閉鎖 |
1月19日 | 浅草帝国館で「南方の判事」公開。生駒雷遊弁士の「春や春、春南方のローマンス」の名文句で有名 |
1月20日 | 森永製菓がココアビーズを原料とするチョコレート製造の企画を発表 |
1月21日 | 米ニューヨーク、フィルハーモニック・ソサエティが存命中のドイツ人作曲家の曲演奏を禁止 |
1月22日 | キーフにおいてウクライナ人民共和国が独立を宣言 |
1月23日 | ロシアが国名をロシア・ソヴィエト連邦社会主義共和国に定める |
1月26日 | 仲小路農商務相が三重県津市の岡半右衛門の米買い占めに戒告処分。暴利取締令の初適用 |
1月26日 | 横綱太刀山が引退 |
1月26日 | ニコラエ・チャウシェスク生誕。ルーマニアの独裁者。堕胎と避妊を禁止する法令により、多数の孤児を生み出す。個人崇拝を強制し、国民の人権を侵害。革命により処刑 |
1月27日 | 並木製作所(現パイロット万年筆)設立 |
1月28日 | 各地の米穀取引所が暴利取締令に抗議して休業 |
1月28日 | ソヴィエト政府に赤軍が誕生 |
1月28日 | フィンランドで内乱発生。左派の赤衛派がヘルシンキを占領し、ソヴィエト政府を樹立 |
1月30日 | 豊田紡織株式会社(現トヨタの前身)設立 |
1月某日 | 関西の学生野球リーグが応援の野次を禁止し、校歌と拍手だけとする |
1月某日 | 不二家が横浜市伊勢崎町に開店。シュークリームやエクレアを販売し、好評を得る |
2月1日 | 大阪米相場が暴騰。物価高騰が本格化 |
2月1日 | 鈴木商店が欧州輸出目的で小麦粉を買い占めたとし、兵庫県警に召還される |
2月1日 | 大相撲一月場所で連覇を果たした栃木山に横綱の免許が交付される。近代最強の横綱 |
2月2日 | 三井物産が、戦後の世界的建築資材不足を見越して、北海道・朝鮮で木材を買い占めていることが発覚 |
2月2日 | 芥川龍之介が塚本文と結婚。鎌倉に新居を構える |
2月3日 | 米国がパンに小麦粉以外の粉を5%以上混ぜることを義務付け |
2月4日 | 秋山真之没。海軍将校。日露戦争に従軍し、日本海海戦の「本日天気晴朗ナレドモ浪高シ」の電文を起草 |
2月6日 | 東京有楽座でカーボーイショー開催。女性の頭の上のロウソクの炎を撃つ妙技を披露 |
2月6日 | 英国が選挙法を改正。21歳以上の男子及び30歳以上の女子に参政権を与えられる |
2月6日 | グスタフ・クリムト没。オーストリアの画家。クリムト様式で知られる、ウィーン芸術の代表格 |
2月7日 | 八幡製鉄所の鋼材不正払い下げの不正が議会で暴露される |
2月9日 | ソヴィエト政府が国営農場ソホーズを組織 |
2月10日 | 蜂須賀茂韶没。阿波徳島藩最後の藩主として版籍奉還を主張。東京市長、貴族院議長、文部大臣を歴任 |
2月11日 | 憲法発布30周年祝賀記念国民大会開催。寺内内閣の施政方針に反する一団が憲政会代議士に率いられ、二重橋前に行進した為、警官隊と衝突 |
2月12日 | 石炭節約のために米ニューヨーク・ブロードウェイが閉鎖される |
2月14日 | 米国において映画「類猿人ターザン」が封切り |
2月15日 | 玉川水道会社設立。日本初の民営水道 |
2月16日 | リトアニアがロシアから独立 |
2月17日 | 君尾没。祇園の芸者。西郷隆盛や高杉晋作ら幕末の志士お気に入りの芸者として知られる |
2月18日 | 八幡製鉄所疑獄で、押川則吉八幡製鉄所長官が自殺。以降、八幡製鉄所や造船業界関係者百数十人が贈収賄疑惑で逮捕される |
2月18日 | ドイツがロシアに侵攻開始。革命の混乱に乗じて、ロシア領内を進撃 |
2月21日 | 英軍が中東の要衝イェリコに入城。アラブ地域におけるトルコの敗退が決定的になる |
2月23日 | 独軍の侵攻を受け、露日本大使館が引き揚げ。内田康哉駐露大使らがペトログラードを去る |
2月24日 | エストニアがロシアから独立 |
3月1日 | フィンランド革命政府がソヴィエト政府と友好条約締結 |
3月2日 | 田園都市株式会社設立 |
3月2日 | 東京市が広場や区役所で野菜の安売りを実施。市民が殺到し、大混乱を呼ぶ |
3月3日 | 東京亜鉛電化が流した汚染水により、静岡県中郷村の樹木が枯れる被害発生。村民が役所に押しかける |
3月3日 | ソヴィエト政府が独墺とブレスト・リトフスク講和条約を締結。単独講和 |
3月4日 | 米カンザス州の陸軍基地においてインフルエンザが大流行。スペイン風邪最初の記録 |
3月5日 | 藤岡市助没。発明家。白熱電球の国産化の尽力。日本のエジソンと称される |
3月6日 | ロシア社会労働党が党名をロシア共産党(ボリシェヴィキ)に改める |
3月7日 | 松下電気器具製作所創業 |
3月7日 | ドイツ・フィンランドが友好条約を調印 |
3月8日 | 徳島・霊山寺においてドイツ人俘虜作品展覧会開催。収容所で作られた絵画や工作品、楽器などが展示され、ドイツの菓子やソーセージも即売。俘虜達は音楽や寸劇も披露し、先進国の技術を一目見ようと、役人も視察に来る |
3月9日 | ソヴィエト政府がペトログラードからモスクワに移動 |
3月10日 | 露ハルビンの佐藤尚武総領事が、反革命派に対する武器援助を政府に要請 |
3月11日 | 英仏伊が日本によるシベリア鉄道占領を要請 |
3月11日 | スペイン風邪が米ニューヨーク州クイーンズまで伝播。世界的大流行の始まり |
3月15日 | 山県有朋が寺内正毅首相に対し、米国の意向を鑑みて、シベリア出兵は時期尚早であると注意 |
3月16日 | 農商務省が全国の米穀取引所に取引中止を命令 |
3月18日 | カナダ議会が婦人参政権を可決 |
3月21日 | 東海道線丹那トンネル起工 |
3月21日 | 独軍が西部戦線で大反撃開始 |
3月21日 | 升田幸三生誕。棋士。実力制第四代名人。定跡に捉われない「新手一生」を掲げ、急戦矢倉や棒銀、ひねり飛車といった新手を開発。大山康晴の好敵手として死闘を演じる |
3月23日 | 戦時利得税法公布。所得税法、酒税法を改正し、事実上の増税 |
3月24日 | 独軍が長距離砲による仏パリ砲撃を開始 |
3月25日 | 軍用自動車補助法。軍用自動車の製造に対する補助金交付制度が始まる |
3月25日 | 貴族院令改正公布。伯爵・子爵・男爵議員が増員される |
3月25日 | クロード・ドビュッシー没。仏作曲家。近代音楽の創始者。「海」や「夜想曲」の作曲家 |
3月26日 | ソヴィエト政府が領内で独軍と戦ってきたチェコ軍に対し、シベリア経由の帰国を許可 |
3月30日 | 東京・鈴ヶ森おはる殺し事件の裁判で、石井藤吉に死刑判決が下る。当初逮捕された愛人の男の冤罪が晴れる |
3月31日 | 米国がサマータイムを実施。時計の針が1時間進められる |
3月某日 | 東京日本橋に白木屋新館完成。モスク風の尖塔のある3階建アパート。関東大震災で焼失 |
3月某日 | 婦人公論誌上にて、与謝野晶子、平塚らいてう、山川菊栄らが母性保護問題で論争 |
シベリア出兵
マスク着用を呼びかけるポスター
4月1日 | 尋常小学校国語読本の使用開始。「ハナ ハト マメ マス」で始まることからハナハト本と呼ばれる |
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4月1日 | 北海道帝国大学発足。札幌農学校を基礎に農家大と医科大を新設 |
4月4日 | 露ウラジオストック在住の邦人がロシア人に殺傷される |
4月4日 | 狩猟法公布。狩猟鳥獣を定め、それ以外の一切を保護 |
4月5日 | 日英海軍陸戦隊が、前日の邦人殺傷事件を口実に露ウラジオストックに上陸 |
4月8日 | オーストリア領内の被抑圧諸民族会議開催。各代表が民族自決権を主張 |
4月13日 | 久邇宮邸学問所で良子女王に対するお妃教育が開始される。講義内容は倫理、作法、国語、歴史から料理、裁縫、生け花、ダンスまで多岐に渡る |
4月13日 | ドイツの援助を受ける白衛軍がフィンランド首都を奪還。革命政府崩壊 |
4月15日 | 大阪堂島浜に公設市場設置。味噌や卵など生鮮食品が市価の2割引で陳列。行政が市場に介入して物価高騰を牽制 |
4月15日 | 白石勝己生誕。プロ野球選手。広島県出身。巨人軍で活躍後、創設間もない広島カープに選手権監督で移籍し、初期カープを牽引。カープファンが白石の打球をロープを前に出して本塁打とする、ナワ・ホームランの逸話で有名 |
4月17日 | 軍需工業動員法公布。軍需工業に対する保護・統制を定める。日中戦争以降に適用される |
4月18日 | 美濃電気軌道が日本初の女性車掌を採用 |
4月20日 | 英国が兵役年齢を55歳まで引き上げる |
4月21日 | デンマークで完全普通選挙法が成立 |
4月21日 | ドイツのエースパイロット、マンフレート・フォン・リヒトホーフェンが戦死。貴族出身で、真紅のフォッカー三葉機を愛用したことから、レッドバロンとして知られる |
4月22日 | シベリア出兵の意見が容れられなかった為に、本野一郎外相が辞任 |
4月23日 | 後藤新平が外務大臣に転任。水野錬太郎が内務大臣に就任 |
4月24日 | 米国が日本にカルミアを寄贈。日比谷公園に植樹される |
4月25日 | 浅野造船所が水道を建設したために、神奈川県町田村一帯の井戸水が涸れて、深刻な水不足となる |
4月25日 | 外米輸入・管理令公布。米価抑制のために、朝鮮米などの外米の積極的買い入れる |
4月26日 | 荷車取締規則公布。荷車の電車軌道内の通行を禁止 |
4月26日 | ドイツ・ロシアの国交が回復 |
4月30日 | 東京女子大学開校。学長に新渡戸稲造が就任。キリスト教の精神による女子教育が行われる |
4月某日 | 東京・巣鴨の帝国小学校で6年生に裁縫の授業を行われる |
4月某日 | 英政府がアイルランドで徴兵制を施行。シン・フェイン党のデ・バレラ総裁が徴兵拒否の誓いを起草して全土に配布。大規模ゼネストが発生 |
5月1日 | 後藤外相が列国と連合の形でシベリア出兵を承認すると各国大使に訓電 |
5月1日 | 島崎藤村が朝日新聞で「新生」を連載開始。姪を巡る愛憎劇。モデルとなった島崎の姪こま子が、殆どが事実であると証言 |
5月1日 | ゼネラル・モーターズ社がシボレーと合併。全米シェアを2割まで高める |
5月2日 | 芥川龍之介が「地獄変」の連載を開始 |
5月2日 | 米国が輸入禁止品に生糸を加えたとの噂が立ち、生糸が大暴落 |
5月4日 | 田中角栄生誕。総理大臣。新潟県の寒村から首相に上り詰めた事で、今太閤と称される。日本列島改造論を断行し、政界に多大な影響を持つも、ロッキード事件で失脚 |
5月6日 | 仲小路農商務相が米の買い占め、売り惜しみによる不当利益を取り締まると戒告 |
5月7日 | 政府が外米管理令に基づき、外米輸入商を指定。外米売買管理を開始 |
5月7日 | 独墺とルーマニアが講和条約を締結 |
5月14日 | シベリア経由で欧州戦線に向かうチェコ軍が、露チェリャビンスクで独兵俘虜から鉄片を投げつけられる。チェコ軍が報復のために犯人を射殺 |
5月15日 | 米ワシントンーニューヨークーフィラデルフィア間で航空郵便開始。航空郵便切手が発行される |
5月15日 | 魯迅が新青年誌上に「狂人日記」を発表。カニバリズムを題材し、中国社会の家族制度と儒教的価値観の虚偽を強烈に主張 |
5月15日 | 満鉄が鞍山製鉄所を設立 |
5月16日 | 日華陸軍共同防敵軍事協定調印。日本軍駐留、対露共同行動などの秘密協定が結ばれる |
5月25日 | 東京音楽学校春季演奏会にてベートーベン作曲の「運命」が初めて演奏される |
5月25日 | 米建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズが、滋賀県北ノ庄に日本初の結核療養のサナトリウム「近江療養院」を開設 |
5月26日 | 宝塚少女歌劇団が東京で初めて公演を行う |
5月26日 | ソヴィエト政府がチェコ軍に武装解除を命令。これに反発したチェコ軍が、チェリャビンスクとシベリア鉄道沿線を占領 |
5月26日 | ジョージア・アルメリア・アゼルバイジャンが独立を宣言 |
5月27日 | 中曽根康弘生誕。内閣総理大臣。国鉄・電電公社・専売公社の民営化や、ロナルド・レーガン大統領との親交による日米関係改善などで辣腕を振るう |
5月27日 | 大砲万右衛門没。明治時代の横綱。自分から攻め込むと墓穴を掘ることから、受けの相撲に徹し、引き分けがとにかく多かった。1907年には9戦全分の珍記録を樹立 |
5月29日 | 鬼塚喜八郎生誕。実業家。アシックス創業者。虎印のスポーツシューズ・オニツカタイガーを製造し、オリンピックの日本選手団のトレーニングシューズとして正式に採用される |
5月某日 | 大審院が、妊娠中絶は母体保護のために医学的必要と認められた場合のみ堕胎罪にならないと判決 |
5月某日 | 帝大の動物学者・渡瀬庄三郎が米国から食用ガエルとしてウシガエル17匹を持ち帰り、伝染病研究所の池に放つ。後に野生化して全国に生息 |
6月1日 | ドイツ人俘虜からなるオーケストラがベートーベンの「第九」を演奏。後に徳川頼貞が板東俘虜収容所で実際に演奏してもらい、素人に近い俘虜たちが音楽芸術に興味と理解を抱いていることに、敬意を表す |
6月4日 | 英ダービーをゲインズバラ号が制する。ジェームズ・ダグラス卿夫人の持ち馬。女性オーナーが初めてダービーを制する。ゲインズバラの子孫から大種牡馬ハイペリオンが誕生する |
6月9日 | 東京小笠原村で皆既日食観測。日本では23年ぶり |
6月13日 | 読売新聞において、兵器研究所の顧問となった東京工科大学の田中芳男博士が、化学と兵器について「欧州の戦場はそれ自身が一大化学実験室」と化し、その驚くべく進化を見せていると論じる |
6月15日 | イタリア北部ピアーヴェ川で伊澳軍が激突(-6/23)オーストリア軍が10万人を失う惨敗を期する |
6月17日 | 鈴木商店が帝国人造絹糸(帝人)を設立。レーヨンの工業化に成功 |
6月18日 | 英国元帥杖奉呈の儀式特使としてコンノート殿下が来日 |
6月20日 | ジャズ発祥の地である米ニューオーリンズの新聞が、ジャズを邪悪な音楽とし普及反対の社説を発表 |
6月21日 | 英国が珍田捨巳駐英大使に対し、シベリア出兵を要請 |
6月23日 | 露オムスクにおいて、反ボリシェヴィキの臨時シベリア政府が樹立 |
6月25日 | 今井信郎没。幕末の京都見回り役。坂本龍馬暗殺の疑いで禁固刑を受ける |
6月28日 | ソヴィエト政府が大規模工業の国営化を宣言 |
6月29日 | チェコ軍団が露ウラジオストックを占領 |
6月30日 | 京都市が京都電気鉄道を買収。市営鉄道とする |
6月30日 | 米・社会主義運動家のユージン・デーブスが反戦論を唱えて防諜法違反容疑で逮捕される。懲役10年の実刑判決後、獄中から大統領選挙に立候補。1921年に恩赦で釈放 |
6月某日 | 福島競馬場開設 |
6月某日 | 野口英世博士が黄熱病研究のために南米エクアドルに派遣される |
赤い鳥創刊号
米騒動の焼き討ち
7月1日 | 赤い鳥創刊 |
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7月1日 | 東京駅前に模造戦車が出現。戦時公債募集用に英国で造られたもの。タンク週と名付けられて戦時公債を募集 |
7月1日 | 英国が石炭・ガス・電気の配給を開始 |
7月3日 | 醸造家の竹鶴政孝がスコットランドへ留学 |
7月3日 | ロシア反革命派のドミトリー・ホルバートが臨時政府を宣言。日本に援助を要請 |
7月5日 | 大阪・住友伸銅所の煤煙により、夏場でも窓を開けれないと問題化 |
7月6日 | 米価暴騰により大阪・堂島米穀取引所が立会を停止 |
7月8日 | 米国が日本に対し、チェコ軍のシベリア脱出援助のために兵力を限定して、露ウラジオストックに共同派兵することを提案 |
7月10日 | ソヴィエトが憲法を採択。私有財産の廃止、民族の自由、ブルジョア粉砕などを挙げる。全ての労働者と農民が国家統治に参加する社会主義国にして、共産党によるプロレタリア独裁の誕生 |
7月12日 | 徳山湾停泊中の戦艦河内が火薬庫爆発で沈没 |
7月15日 | シベリア出兵を協議するために元老会議が開催される |
7月15日 | 西部戦線でドイツ軍がマルヌ川を越えて大攻勢に出るが、仏軍の反撃を受けて退却 |
7月17日 | 政府が米国に対して、露ウラジオストックへの共同派兵に同意の回答 |
7月17日 | ロシア元皇帝ニコライ2世一家がエカテリンブルグで銃殺される。事件の全容は曖昧であり、アレクセイ皇太子やアナスタシア王女の生存説がまことしやかに飛び交う |
7月18日 | 米価暴騰を受け、農商務省が大阪の米穀取引所を無期限停止 |
7月18日 | ネルソン・マンデラ生誕。南アフリカ大統領。武力による黒人解放運動を指導し、27年間も投獄される。黒人解放運動の象徴とみなされ、釈放後にアパルトヘイト撤廃に尽力。全民族融和を推進 |
7月23日 | 富山県魚津町の漁民の主婦らが、米価高騰は米の県外移出が原因として、県外への船積み中止を要求 |
7月26日 | 米国が砂糖の配給を開始 |
7月30日 | 内務省がシベリア出兵に関する記事を差し止め。新聞の発禁が相次ぐ |
7月31日 | 米価暴騰の為に市場が大混乱に陥る。東京米穀取引所が立会を停止 |
7月某日 | 米国赤十字の負傷兵輸送ドライバー、アーネスト・ヘミングウェイが伊ヴェネツィア郊外で負傷。ミラノの赤十字病院に運ばれ、看護師のアグネス・フォン・クロウスキーと出会い、恋をする。「武器よさらば」のヒロインのモデルとなった女性 |
8月2日 | 政府がシベリア出兵を宣言 |
8月3日 | 富山県水橋町の漁民の主婦ら300名が、米の県外移出停止、廉売を要求。大手新聞が「越中女一揆」「ロシア革命はかまどから起こった」と大きく報じたため、全国に暴動が波及し、米騒動が起きる |
8月3日 | ニコライ2世の追悼式が東京・ニコライ堂で開催される |
8月3日 | 英軍が露ウラジオストックに上陸 |
8月7日 | 富山県の高岡新報が米騒動に関し「狼煙は上がる」と題した社説を掲載し、発禁処分を受ける |
8月7日 | 露モスクワの日本総領事が引き揚げ。日露関係が断絶 |
8月8日 | 連合軍が仏北部アミアンの全戦線を突破し、西部戦線がドイツ軍が後退。ヒンデンブルクはこの日をドイツ軍暗黒の日と称した |
8月8日 | 英国で教育法成立。5歳から14歳までが義務教育となる |
8月10日 | 米騒動が京都・名古屋に波及。数万人の群衆が、米を買い占めた米穀商を「人類の敵」と称して襲撃 |
8月10日 | 三菱造船所が潜水艦の建造を開始 |
8月11日 | 名古屋・鶴舞公園に5万人が集まり、大通りで警察隊と衝突し、非常線を突破。大阪市内でも派出所や商店の襲撃が相次ぎ、米穀商に対し、1升30銭売りを強要 |
8月12日 | 鈴木商店が米買い占めを行なっているとの報道を受け、神戸鈴木商店と神戸新聞社が焼き討ちされる |
8月12日 | 札幌の路面電車営業を開始 |
8月12日 | 日本軍が露ウラジオストックに上陸 |
8月13日 | 東京市内の群衆が米穀商を襲撃。大阪市内では米騒動の騒擾から、軍隊が治安出動 |
8月13日 | 政府が米穀強制買収に1000万の支出決定 |
8月14日 | 内務省が米騒動の記事を差し止め。新聞社は一面の半分以上を白紙にして抵抗 |
8月15日 | 東京全市で数万人が示威行動。農商務省や市電、民家に投石を行い、軍隊が治安出動 |
8月16日 | 中等学校優勝野球大会の中止が決定 |
8月16日 | 米穀類の強制買収を可能とする穀類収容法公布。発動はされず、1919年に廃止される |
8月16日 | 煤煙問題を巡り、神奈川県程ケ谷曹達会社の工場が周辺住民に焼き討ちされる |
8月16日 | 新聞各社が米騒動の記事差止に対し抗議大会開催。水野内相が内務省発表の情報のみ記事にする条件で禁止令を解除 |
8月16日 | 米軍が露ウラジオストックに上陸 |
8月17日 | 福岡県峰地炭鉱において労働者が炭鉱事務所を打ち壊し。米騒動が九州の炭鉱地帯に波及 |
8月18日 | 山口県宇部炭鉱において労働者数千人が警官隊と衝突。軍隊が出動し、暴徒に発砲して死者多数 |
8月22日 | 東京市が切符制度による米の廉売を開始 |
8月25日 | 関西新聞通信記者大会開催。言論擁護を掲げ、米騒動の報道を禁止する寺内内閣を糾弾。総辞職すべしと決議 |
8月26日 | 前日の新聞記者大会に関し、大阪朝日新聞が「白虹日を貫けり」と報道 |
8月27日 | ソヴィエト政府がドイツとブレスト・リトフスク補完条約を調印。ロシアがバルト地方を喪失した上で、賠償金を要求される |
8月28日 | 東京府が米価暴騰に対し、朝鮮米の廉売を開始 |
8月29日 | 生駒ケーブルカーが営業を開始 |
8月30日 | レーニンが社会革命党員に襲われて重傷。秘密警察チェカが白色テロで報復 |
8月30日 | テッド・ウィリアムズ生誕。プロ野球選手。米大リーグで三冠王を二度獲得。1941年には打率.406を記録。史上最高の左翼手と称される |
8月某日 | シベリア出兵中の兵士の間で性病が蔓延。陸軍がコンドームを最優先製品の一つとして指定 |
9月1日 | 雑誌「歴史写真」に千里眼広告掲載。福来友吉教授が超能力実験を再開し、千里眼が再びブームに |
9月1日 | 米国が穀物不足を理由に、パンに小麦の代用品を20%以上混ぜるよう指示 |
9月4日 | 寺内首相が原敬政友会総裁に対し辞意を打ち明ける。健康問題が理由 |
9月5日 | 米大リーグのペナントレースの日程が短縮され、ワールドシリーズが開幕 |
9月9日 | 大阪朝日新聞の執筆者らが白虹事件に関連し、新聞紙法違反で起訴される |
9月9日 | 二科展開催前日、警視庁が安井曾太郎作の裸婦像「少女」の取り外しを命令 |
9月9日 | 高橋圭三生誕。アナウンサー。NHKのアナウンサーを経て、日本初のフリーランスに転身。紅白歌合戦や日本レコード大賞、新春かくし芸大会などの国民的番組の司会を務める |
9月12日 | 東京で寺内内閣弾劾記者大会が開催される |
9月12日 | 米軍が仏サンミエールに入城。独軍の西部戦線が総崩れになる |
9月13日 | 寺内首相が波多野宮相に対し辞職後の手続きを依頼。波多野は元老に個別に奉答を行う手筈を整える |
9月14日 | オーストリアが米ウィルソン大統領に講和会議開催を要請。ウィルソンが申し出を拒否 |
9月17日 | 東京市が粉塵対策として主要道路の自動車撒水を開始 |
9月18日 | 日本軍が露ブラゴベシチェンスクを占領 |
9月19日 | 後継首班奉答の為に天皇に拝謁した大隈重信が、元老山県有朋を弾劾 |
9月19日 | 日本の経度の起点が東京天文台の大子午儀に定められる |
9月20日 | 元老会議が西園寺公望を後継首班に奏薦。原が西園寺に対し、大命拝辞を勧告 |
9月20日 | 東京永楽町に東京海上ビルヂング完成。米国式の7階建て高層オフィス。初めてビルヂングの名前が使用される |
9月21日 | 寺内内閣総辞職 |
9月22日 | 西園寺公望に組閣の大命降下 |
9月24日 | 西園寺が山県に対し大命拝辞の意向を告げ、その後任として原の名前を挙げる |
9月25日 | 西園寺が組閣大命を拝辞 |
9月25日 | 帝劇で公演予定であった「大塩平八郎」に対し、警視庁が米騒動の時節柄と指導。上演が中止 |
9月26日 | 連合国が西部戦線において総攻撃を開始 |
9月27日 | 原敬に組閣の大命降下 |
9月28日 | 村山龍平大阪朝日新聞社長が右翼暴漢に襲撃される |
9月28日 | 山東省や満鉄への投資、参戦借款からなる対中西原借款が成立 |
9月29日 | 原内閣成立 総理大臣:原敬 外務大臣:内田康哉 内務大臣:床次竹二郎 大蔵大臣:高橋是清 陸軍大臣:田中義一 – 山梨半造 海軍大臣:加藤友三郎 司法大臣:原敬 – 大木遠吉 文部大臣:中橋徳五郎 農商務大臣:山本達雄 逓信大臣:野田宇太郎 鉄道大臣(1920年5月20日新設):元田肇 内閣書記官長:高橋光威 法制局長官:横田千之助 |
9月29日 | ドイツのヒンデンブルク、ルーデンドルフが政府に即時休戦を要求 |
9月30日 | 独皇帝ヴィルヘルム2世が議会政治の導入を指示 |
9月30日 | ブルガリアが連合国と休戦協定を調印 |
9月30日 | 大浦兼武没。山県系の大物内務官僚。麾下の内務官僚を駆使した選挙干渉に長けていたが、第二次大隈内閣時代に大浦事件を引き起こし、政界から引退 |
キール軍港の反乱
第一次世界大戦終結
10月1日 | 森永製菓がミルクチョコレートを発売 |
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10月1日 | アラブ反乱軍がシリア・ダマスカスを占領 |
10月3日 | マックス・フォン・バーデン公が独首相に就任。米国に14ヶ条受諾を基礎とする休戦を提案 |
10月5日 | 仏軍がベイルートを占領 |
10月5日 | ファイサル・イブン・フセインが臨時アラブ政府を樹立 |
10月9日 | 大川周明が国家主義団体「老壮会」を結成 |
10月10日 | 徐世昌が中国大統領に就任。北洋軍閥の長老。南北和平統一を模索 |
10月10日 | 米軍のヨーク伍長がアルゴンヌの森で独兵132名を捕虜にする。フォッシュ最高司令官は兵士として最大の武勲であると賞賛。ヨーク伍長は元良心的兵役拒否者で「自由の為」に参戦 |
10月11日 | 政府が教育の振興、産業の推奨、交通通信の整備、国防の充実からなる四大政綱を打ち出す |
10月14日 | 大阪朝日新聞の村山龍平社長が白虹事件の引責で辞任 |
10月14日 | 米ウィルソン大統領が講和交渉開始の条件として、ドイツに民主政府の樹立を要求 |
10月15日 | 大阪朝日新聞の鳥居素川編集局長が退社。同紙で筆を振るった長谷川如是閑、大山郁夫らも退社 |
10月15日 | 文展開場前に画家の小糸源太郎が自分の作品をナイフで切り裂く。他の入選作と比較して自作を恥じた為 |
10月15日 | 政府がバイカル湖以西へ軍を進出させない方針を決定 |
10月17日 | 澳皇帝カール1世がオーストリア連邦制を宣言するも、独立が相次ぎ失敗 |
10月17日 | ハンガリーがオーストリアからの独立を宣言 |
10月19日 | 要塞地帯の写真撮影を解禁 |
10月19日 | 米陸軍第81師団がヤマネコをデザインしたバッチを採用。ヤマネコ師団として有名に |
10月20日 | チャップリンの「担へ銃」が封切り。軍服の取り換えによって生じるブラックコメディで、戦争の正当性を問う社会派。戦場と生活が入り乱れる塹壕戦の日常空間を細かく描いた |
10月20日 | セザール・リッツ没。スイスのホテル経営者。グランド・ホテル時代を築き、世界のホテル経営に多大な影響を与える |
10月21日 | 大正海上火災保険(現三井海上火災)設立 |
10月24日 | 伊北部でヴィットリオ・ヴェネトの戦い始まる(-11/3)オーストリアの敗戦が決定。長年の宿敵であるオーストリアに対する戦勝を祝して、伊国民にとってヴィットリオ・ヴェネトの名が特別な意味を持った |
10月25日 | 米国がドイツに無条件降伏を勧告 |
10月27日 | 独ルーデンドルフ参謀次長が講和条約に反対し、辞任 |
10月28日 | ドイツが議会主義的統治を導入する十月憲法を施行 |
10月28日 | チェコ・スロヴァキアがオーストリアから独立 |
10月29日 | ドイツ・キール軍港に水兵たちが講和を要求し、艦隊の出撃を妨害 |
10月29日 | ユーゴスラビアがオーストリアから独立 |
10月30日 | トルコが連合国と休戦協定を調印。海峡解放、動員解除、同盟国との国交断絶を承認 |
10月31日 | 大正天皇が天長節の観兵式を風邪で欠席。以降、乗馬を怖がるようになり、左足の動作が怪しくなる |
10月31日 | オーストリアで革命勃発。社会民主党のカール・レンナーが新政権を樹立。皇帝カール1世が国外に逃亡 |
10月31日 | 独キール軍港で妨害活動を行う水兵たちが逮捕される |
10月31日 | ハンガリーがオーストリアから独立 |
10月某日 | 雑誌「スコブル」に味の素の原材料が蛇であるとの記事が掲載される |
11月1日 | 米ウィルソン大統領が石井菊次郎駐米大使に対し、日本軍のシベリア鉄道占領を抗議 |
11月2日 | 芥川龍之介がスペイン風邪に感染。スペイン風邪が猛威を振るう |
11月3日 | 近衛文麿が「英米本意の平和主義を排す」と題した論文を日本及日本人誌上にて発表 |
11月3日 | 独キール市で逮捕された水兵たちの釈放を要求して大規模デモ。軍隊がデモ隊に発砲 |
11月3日 | オーストリアが連合国と休戦協定を調印 |
11月4日 | 独キール軍港で水兵たちが武装蜂起。全艦隊を掌握し、独海軍が崩壊。ドイツ革命の勃発 |
11月5日 | 連合国がドイツの休戦提案を承認 |
11月5日 | 米議会選挙で民主党が両院で多数派を失う |
11月5日 | 島村抱月没。松井須磨子と共に芸術座を立ち上げた演出家。スペイン風邪に倒れる |
11月6日 | 東京・月島で高野岩三郎が家計調査を開始 |
11月6日 | 石川島造船所が自動車製造に乗り出す。いすゞ自動車の前身 |
11月6日 | 出口なお没。大本教教祖。御筆先として神の言葉を記す |
11月7日 | 独ミュンヘンで革命勃発。社会主義者クルト・アイスナーがバイエルン人民共和国樹立を宣言 |
11月7日 | 米UP通信が停戦協定成立と世紀のスクープを打つも、誤報と判明 |
11月8日 | ヘルマン・ツァップ生誕。ドイツのデザイナー。書体のデザインを多く手がけ、OptimaやPalatinoなどを手がける |
11月9日 | 独ベルリンでスパルタクス団指導の労働者武装蜂起が発生。皇帝の退位と共和国樹立を宣言。フィリップ・シャイデマンが共和制を宣言し、人民委員政府成立 |
11月9日 | 独首相のマックス公が社会民主党のフリードリヒ・エーベルトに政権を委譲。エーベルトが独臨時政府首相に就任 |
11月10日 | 独皇帝ヴィルヘルム2世がオランダに亡命。ホーエンツォレルン朝滅亡 |
11月13日 | オーストリア皇帝カール1世が退位。ハプスブルク朝が滅亡 |
11月13日 | ソヴィエト政府がブレスト・リトフスク条約の無効を宣言 |
11月14日 | 武者小路実篤が宮崎県木城村に「新しき村」を創設。ユートピア思想の下、2.5ヘクタールを1517円で購入し、同志19人と移住。雨が多く、陸の孤島のような地区で、農業に適した面積は僅かであった |
11月17日 | 大阪・中之島の中央公会堂が完成 |
11月18日 | 米ウィルソン大統領がパリ講和会議への出席を表明 |
11月18日 | シベリア・オムスクでコルチャック提督がクーデター。反革命軍事政府を樹立 |
11月18日 | ポーランドとラトビアがオーストリアから独立 |
11月21日 | 独軍がアルザス・ロレーヌ地方から撤退 |
11月23日 | デモクラシーを巡り、吉野作造教授が浪人会の内田良平らと立会演説会を行う |
11月26日 | 川崎造船社長松方幸次郎が帰国。滞在先のロンドンでオークションにのめり込み、絵画や工芸品など総額52万ポンド分、600点を購入して持ち帰る。松方コレクションの始まり |
11月28日 | 皇室典範改正。皇族女子は王族または公族に嫁することを得ると増補される |
11月28日 | 日本のパリ講和全権特使に西園寺公望、副使として牧野伸顕が決定 |
11月某日 | 第一次世界大戦終戦により鉄が暴落。鉄成金の倒産が相次ぐ |
12月1日 | 大阪朝日新聞が社告の中で、自らの言論を「詭激、偏頗、穏健を欠く」と述べる。白虹事件の過ちを認める、朝日改過の書 |
12月1日 | ユーゴスラヴィアがオーストリアから独立 |
12月1日 | アイスランドが独立 |
12月2日 | パリ講和会議全権随員に松岡洋介、吉田茂、有田八郎、重光葵らが決定 |
12月2日 | 英ロイドジョージ首相と仏クレマンソー首相が秘密会談。英のイスラーム圏と、仏のザールラインに関する方針を相互に承認 |
12月2日 | アルメニアが独立 |
12月5日 | 梨本宮方子と李王朝最後の皇太子李垠との結婚に勅許が降る |
12月7日 | 東京帝大にて吉野作造を指導者とする社会運動団体「新人会」が結成される |
12月7日 | 牧野伸顕が外交調査会において、米ウィルソン大統領の「新外交」構想への積極的呼応を主張 |
12月14日 | 画家の岸田劉生が展覧会に長女・麗子の像を出品。以降、岸田は麗子を書き続ける |
12月14日 | 英国が初の普通選挙実施。30歳以上の女性に投票権が認められる。シン・フェイン党が73議席を獲得 |
12月15日 | ルーマニアがトランシルバニアとの合併を布告 |
12月15日 | いわさきちひろ生誕。絵本作家。優しいタッチ水彩画による絵本や挿絵を多数手がける。「窓ぎわのトットちゃん」の挿絵や「ことりのくるひ」で有名 |
12月17日 | ラトビアでソヴィエト政府誕生 |
12月19日 | チリのダゴベルト・ゴドイが飛行機によるアンデス越えに成功 |
12月23日 | 独人民海兵団が賃金支払いを求め、エーベルトを軟禁 |
12月24日 | 政府がシベリア駐留の兵力を2万6千名まで減らすことを決定 |
12月24日 | 独軍が人民海兵団を攻撃。市街戦に発展 |
12月25日 | アンワル・サダト生誕。エジプト大統領。ナセルの路線を継承し、第四次中東戦争を主導。その後、親米路線に転換し、イスラエルと平和条約を締結。中東和平の先鞭をつける |
12月26日 | 政府がパリ講和会議に対し、山東・南洋諸島権益の継承、日本に直接利害関係を有さない事項については不干渉、大勢順応などの方針を決定し、全権団に訓令 |
12月26日 | インド・デリーで国民会議派大会開催。米ウィルソン大統領の民族自決論をインドに適用するように要請 |
12月27日 | 第41議会召集(-翌3月26日閉会) |
12月28日 | 阿片類以外の薬品輸出が解禁される |
12月29日 | 大阪の飛田新地が営業開始。大阪の代表的な遊郭に発展 |
12月29日 | 独立社民党が、人民海兵団に対する武力鎮圧に抗議して政府から離脱 |
12月30日 | ユージン・スミス生誕。米写真家。水俣病に関心を抱き、水俣市で撮影活動を行う。その取材の中でチッソ側従業員に暴力を受け、後遺症により神経に障害をきたし、視力が低下する。写真集「MINAMATA」を出版し、水俣病に苦しむ人々を世に知らしめる |
12月31日 | ハリー・ケスラーが「ワイマル日記」の中で「1918」はドイツの歴史にとって永遠に忌まわしい数字であり続けるだろうと記す |
12月某日 | 徳富蘇峰が「近代日本国民史」の刊行を開始。1952年にかけ、全100巻に及ぶ日本の通史 |
某月 | 明星商業のOBが蹴球にサッカーの名称を使用。ガイドブックから採用 |
某月 | 関口セルロイド加工所がキューピー人形を発売。米国の輸入品に日本独自のデザインを加えた |
某月 | 歌橋製薬所(現ニチバン)がゴム絆創膏を販売。時間の経過とともに品質が悪化する従来品を克服 |
某月 | 東京合羽橋の洋食屋・河野金太郎が、常連客のカツレツの上にカレーをかけて欲しいとの要望に応え、カツカレーを考案 |
某月 | 鈴鹿商店がゴムの野球ボールを発売。少年野球が流行り始める |
某月 | 日本住血吸虫予防のために、山梨県が中間宿主の宮入貝の駆除を開始 |
某月 | 内務省が小石川植物園内に薬草研究用の温室を設置 |
某月 | 園芸家の伊藤考重がドイツからシクラメンを輸入し、栽培挑戦を開始。十年かけて成功 |
某月 | 富山県の水野豊造がチューリップ栽培を開始。富山県の一大産業に発展 |
某月 | 大阪の市川兄弟商会が魔法瓶の製造を開始。象のマークを採用 |
某月 | 名古屋の荒川長太郎会社が頭痛薬「ノーシン」を発売 |