1915年 (大正4年)
内閣 | 第二次大隈内閣 |
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軍部 | 陸軍大臣:岡市之助 参謀総長:長谷川好道 – 上原勇作 海軍大臣:八代六郎 – 加藤友三郎 軍令部長:島村速雄 |
宮中 | 内大臣:大山巌 宮内大臣:波多野敬直 侍従長:鷹司煕通 枢密院議長:山県有朋 |
貨幣価値 | 1円=1081円 |
国家予算 | 歳入 708,616 / 歳出 583,270 / 軍事費 220,043(予算比率37.0%)※ 単位は1000円 |
1月1日 | 大阪・天王寺に市立動物園開園。シマハイエナやミシシッピーワニを飼育 |
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1月1日 | 長崎ー上海間の海底線が開通。日中間の和文電報取り扱いを開始 |
1月2日 | 米上院が全移民に対し、読み書きの試験を必須とする法案を決議。米ウィルソン大統領が署名を拒否 |
1月2日 | 米アリゾナ州で禁酒法発効 |
1月5日 | 5代目柳家小さん生誕。落語家。落語界初の人間国宝に認定 |
1月5日 | 永倉新八没。新撰組二番隊組長。池田屋騒動にも参加 |
1月7日 | 大浦兼武農商務相が内務大臣に転任。麾下の内務官僚を用い、選挙干渉の態勢を整える |
1月7日 | 中国政府が戦争区域の廃止を通告。日本軍の山東省撤退を要求 |
1月12日 | 有坂成章没。砲術家。陸軍の大砲を創案し、日露戦争の勝利に貢献 |
1月13日 | 英国がダーダネルス海峡上陸作戦を決定 |
1月14日 | 畜産組合法公布。畜産の産業化を促進 |
1月15日 | イタリア・ルーマニア間に相互援助の秘密協定成立 |
1月17日 | 米両院協議会が排日移民法案を可決 |
1月18日 | 日置益駐華公使が袁世凱に対し二十一ヵ条からなる要求を提出。独山東省権益の継承や旅順大連の租借期限延長要求の中、第五項で中国の保護国化を目論んでおり、後に問題化 |
1月19日 | 独軍のツェッペリン飛行船が英本土ヤーマスを空襲。初の英本土空爆 |
1月20日 | 永井荷風の「夏姿」が風紀を乱すとして発禁処分を受ける |
1月22日 | 政府が第五項を除いた対華二十一ヵ条要求を英国に通告 |
1月24日 | 北海ドッガーバンクで英独艦隊衝突。独艦隊が大損害を受け、北海の制海権を喪失 |
1月25日 | 米価調整令公布。政府が直接米を買い入れて、米価の調整に乗り出す |
1月25日 | 米ニューヨークとサンフランシスコで電話通話に成功。初の大陸横断電話 |
1月26日 | 大審院が挙式数日後の離別に対する女性側の損害賠償請求について、正当な理由なく違約したものであり、男性側に賠償責任があると判決。婚姻予約有効判決 |
1月27日 | 公立学校職員分限令公布。教員の身分が法的に保障される |
1月27日 | 米ワシントンポスト、ニューヨークタイムズが対華二十一ヵ条要求を報道 |
1月28日 | 米国が沿岸警備隊を設置 |
1月28日 | 米ウィルソン大統領が排日移民法案への署名を拒否 |
1月28日 | アナトリー・ステッセル没。露将軍。日露戦争の旅順守備隊の司令官。乃木将軍との水師営の会見が有名 |
1月29日 | 馮国璋、張作霖ら中国の将軍たちが対華二十一ヵ条要求に断固反対を表明 |
1月30日 | 南洋協会設立。南洋新領土の開発・調査研究を目的 |
1月31日 | ドイツが食料配給制度を開始 |
1月某日 | 森鴎外が中央公論に「山椒大夫」を発表。童話「安寿と厨子王丸」を題材とした物語 |
2月1日 | 英国が全食料品を戦時禁制品に指定 |
2月2日 | 北海道落石無線電信局がハワイとの無線通信に成功 |
2月3日 | 台湾に公立中学校が設置される |
2月3日 | トルコがスエズ運河を攻撃 |
2月4日 | ドイツが潜水艦による英国封鎖を宣言。英国領海内を航行する全ての艦船を無警告で無差別撃沈すると各国に通告 |
2月6日 | 渡欧中の滋野清武男爵が仏軍に入隊申し込み。航空少尉として採用されたと家族に便りを出す |
2月6日 | 大正天皇が葉山で自動車に試乗。天皇が初めて自動車を使用 |
2月6日 | 駐華英国公使が、対華二十一ヵ条要求内に第五項の存在があるとの情報を入手 |
2月8日 | 米国で「国民の創生」封切り。史上最高の制作費をかけた大作 |
2月10日 | 棋士の阪田三吉が小野五平名人から8段免許を授与される |
2月10日 | 米国がドイツの潜水艦無差別攻撃宣言に抗議。米国船に対する攻撃を中立侵害とみなすと警告 |
2月11日 | 在日中国人留学生らが対華二十一ヵ条要求に抗議して、反対集会を開催 |
2月13日 | 九大の稲田竜吉と井戸泰が、伝染病ワイル病の病原体スピロヘータを発見 |
2月14日 | 日本赤十字の救護班が仏パリのホテルに病院を開設。救護活動を開始 |
2月15日 | 英国が第五項を含めた対華二十一ヵ条要求の概要を入手 |
2月15日 | 米シカゴ・ヘラルド紙が対華二十一ヵ条要求全文を掲載 |
2月17日 | 加藤高明外相が各国の大使に第五項の存在を明らかにし、希望項目であると弁明 |
2月18日 | ドイツが対英封鎖作戦を開始。潜水艦による海戦開始 |
2月18日 | 米ホワイトハウスで「国民の創生」が上映され、ウィルソン大統領夫妻が鑑賞。ホワイトハウスで映画が上映されるのは初。黒人差別的な内容に対し、ウィルソンが黒人の野獣的な欲望は歴史的な事実であると絶賛 |
2月18日 | IOCが、1916年に開催予定であったベルリンオリンピックの中止を決定 |
2月19日 | 原敬が政友会党大会にて外交の憂慮を演説 |
2月19日 | 英仏連合艦隊がダーダネルス攻略戦を開始 |
2月20日 | 東京・三越呉服店でベルギー人形展開催。ドイツに占領されたベルギー支援が目的 |
2月20日 | 駐日米大使が対華二十一ヵ条要求の第五項について問い合わせ。日本が英米仏露に第五項を内示 |
2月20日 | 米サンフランシスコでパナマ太平洋博開幕(-12月24日閉会) 日本は庭園や金閣寺を模した接待館を建設 |
2月20日 | 岩村通俊没。初代北海道庁長官。北海道開発に尽力。ススキノ歓楽街を作成 |
2月24日 | 読売新聞社が婦人面専任記者を採用 |
2月25日 | 上海で対日同志会結成。各地で日貨排斥運動が起きる |
2月26日 | 埼玉県所沢飛行場を出発した陸軍飛行機が大阪府城東練兵場に着陸。初の京浜間飛行に成功 |
2月28日 | 福岡県久留米市で芸術座が「復活」を上演しようとした所、久留米警察が劇中の抱擁・接吻シーンは風俗上害があるとして、握手に代えるよう命令 |
2月某日 | 女学生の間で「よくってよ」という言い回しが流行 |
3月2日 | 大隈重信首相が選挙演説をレコードに吹き込む。日本の首相としては初めての試み |
3月3日 | 枢密院が緊急勅令による蚕糸業救済案を否決。これを受け、政府は蚕糸業救済の為、半民半官の組織を設置 |
3月4日 | ロシアがダータネルス・ボスフォラス海峡とイスタンブールの領有を主張 |
3月9日 | 警視庁が選挙運動用の演説レコードを娯楽レコードと併せて聞かせると選挙違反に当たると通告 |
3月10日 | 政府が満州・山東半島に駐留する師団の帰国延期、交代派遣師団の出発を繰り上げを決定。事実上の増兵によって中国を威圧 |
3月11日 | 英国がドイツの海上封鎖を開始 |
3月13日 | 東京衛生研究所がモルヒネの国産に成功 |
3月13日 | ウィリアム・ブライアン米国務長官が、米国利権を侵さない限り中国での日本の優越性を認めるという旨の覚書(ブライアン・ノート)を日本に手交 |
3月14日 | 東京・新宿で闘犬大会開催。ブルドッグや土佐犬、秋田犬が競い合う。動物愛護団体が抗議 |
3月18日 | 英国が綿花を敵国向け禁輸品と宣言。発見した場合は没収処置 |
3月18日 | 英仏がロシアのイスタンブールとダータネルス・ボスフォラス海峡の領有を秘密協定で承認 |
3月18日 | 独国会前で戦争反対デモ。開戦以来初 |
3月19日 | 東京・上野動物園にレッサーパンダが初来日 |
3月19日 | インド防衛法成立。反英独立運動抑圧を目的 |
3月22日 | ドイツのツェッペリン飛行船が仏パリを夜間空襲 |
3月25日 | 第12回衆議院総選挙 同志会153/政友会108/中正会33/国民党27(単位は議席数) |
3月25日 | 福島県猪苗代湖に日本最大規模の水力発電所建設。東京に向けて送電を開始 |
3月25日 | 袁世凱が排日運動取締の大統領令を発令 |
選挙用のレコードを吹き込む大隈首相
演説する大隈首相
4月1日 | 上野ー新潟間で寝台列車の運行を開始 |
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4月1日 | 石川県下の衆議院選挙干渉事件を巡り、熊谷喜一郎県知事が辞職。石川県では、司法官を巡査が尾行したり、政友会幹部を引き抜くなどの選挙干渉が横行していた |
4月4日 | アイルランド・ダブリンで、独立共和国建設を要求するシン・フェイン党が蜂起 |
4月5日 | 広島県物産陳列館竣工。後の世界文化遺産。チェコの建築家ヤン・レッツェルが設計 |
4月10日 | 米植物学者ウォルター・スウィングル博士が来日し、ハナミズキを寄贈。日比谷公園に植樹される。1912年に米国に贈った桜の返礼。ハナミズキは米バージニア州の州花 |
4月11日 | 大関駒ケ嶽が巡業先の茨城県石岡で急死。酒蔵でどぶろくを三升飲み、そのまま荷馬車で寝たところ、陽の光で体内のどぶろくが発酵したことが原因 |
4月15日 | 武蔵野鉄道(現西武鉄道)池袋ー飯能間が開通 |
4月15日 | 廓清会が吉原遊廓の花魁道中禁止の請願を提出し、承認される |
4月16日 | 東京芝増上寺で徳川家康公300年祭開催 |
4月19日 | 戦艦榛名、霧島竣工。民間造船所で建艦された初の主力艦。艦船では珍しい姉妹艦 |
4月19日 | 1913年に米国で発生した少女殺害事件で、米最高裁判所がユダヤ人のレオ・フランクの上告を棄却。フランクの死刑が確定するも、証拠に乏しく、冤罪の可能性が高まる |
4月22日 | ベルギー・イープル戦線においてドイツ軍が毒ガスを投入。連合国軍が甚大な被害を受け、撤退 |
4月24日 | トルコが国内のアルメニア人がロシアの味方をしているとして、国外に追放。メソポタミア砂漠で60万人が餓死。アルメニア人大虐殺事件 |
4月25日 | 英仏連合軍がダーダネルス海峡ガリポリに上陸。ケマル・パシャ率いるトルコ軍が猛反撃 |
4月26日 | 政府が第五項から日中警察合同要求を撤回する修正対華二十一か条を決定 |
4月26日 | 芸術座が帝劇でイワン・ツルゲーネフ原作の「その前夜」を上演。劇中歌のゴンドラの唄が大流行 |
4月27日 | 頭山満が発起人となり、日比谷公園にて対支問題懇親会開催。政友会代議士も多数参加 |
4月27日 | 靖国神社が青島攻略戦の戦没者を合祀 |
4月30日 | 東京・鈴ヶ森刑場跡の砂風呂旅館の娘おはるが殺害される。痴情のもつれと見て、愛人の男を逮捕。鈴ヶ森おはる殺し |
4月30日 | ドイツがホーエンツォレルン家500年祭を開催 |
4月30日 | ユーゴスラビア委員会が設立。オーストリア・ハンガリー帝国の解体とスラヴ人の解放を要求 |
4月某日 | 南海電鉄芦原駅の駅長に衣川春野が就任。初の女性駅長となる。なお駅員は一人のみ |
5月1日 | 新十円紙幣乙号発行。偽造防止策が講じられ、透し彫りや淡緑・紫色を用いられる |
5月1日 | 内務省が明治神宮造営局を設置。明治天皇・昭憲皇太后を祭神とする明治神宮造営が決定 |
5月1日 | 中国が修正対華二十一ヵ条要求に対し、第五項を全て却下すると回答 |
5月1日 | 在米独大使館が、英国旗を掲げて航行する船舶を攻撃とすると警告。ニューヨークから出港予定の豪華客船ルシタニア号も攻撃対象に挙げられる |
5月2日 | 奈良・東大寺大仏殿大修理が完了。落慶式が行なわれる |
5月2日 | 独墺軍がポーランド・ゴルリツェを急襲。露軍が分断され、独墺同盟軍が128km近く前進 |
5月3日 | 閣議において、修正対華二十一ヵ条要求の受諾を求める最後通牒案を決定 |
5月3日 | イタリアが独澳との同盟を破棄 |
5月4日 | 元老会議開催。政府の最後通牒案に対し元老山県有朋が激怒 |
5月5日 | 東京図書出版協会が図書分類目録を発行 |
5月6日 | 米国が日中交渉に関して、英仏露に共同干渉を定義。三国いずれとも拒絶 |
5月6日 | 英国が日本に対し第五項の削除を要求。これを受け、政府が対華二十一ヵ条要求から第五項を削除 |
5月6日 | オーソン・ウェルズ生誕。米映画監督。初監督した「市民ケーン」で斬新な撮影方法を用い、高く評価される |
5月7日 | 政府が中国に対し、第五項を削除した対華二十一ヵ条要求を受諾するよう最後通牒を発する |
5月7日 | 豪華客船ルシタニア号がドイツ潜水艦により撃沈される。被害者に米国人が含まれており、ウィルソン米大統領がドイツを非難。米国世論が参戦に傾く |
5月8日 | 米ケンタッキーダービーで牝馬のリグレットが優勝。同レースの牝馬の優勝は初 |
5月9日 | 中国が対華二十一ヵ条要求を受諾。中国国民がこの日を国辱記念日とし、反日感情が高まる |
5月13日 | ウィリアム・ブライアン米国務長官が、米国は中国の領土保全・門戸開放に反する如何なる協定も承認しないという覚書(第二次ブライアン・ノート)を日本に手交。米国の対日不信が深まる |
5月13日 | 中国・漢口にて日本商店が襲撃される |
5月13日 | ルシタニア号事件に関し、ウィルソン米大統領がドイツに抗議 |
5月15日 | 東京大相撲五月場所の開催を断念。協会と力士が給金を巡り折り合いがつかず |
5月15日 | 上海において第二回極東選手権競技大会開催 |
5月15日 | 英国が酒類製造販売の統制を開始 |
5月20日 | 第36回特別議会(-6月9日閉会) |
5月20日 | 石津利作博士がヒキガエルから心臓病に有効な新薬ガマインを開発。有毒の乳汁を主成分とする |
5月23日 | 東京駅-東京鉄道郵便局間に地下電車が開通。郵便物の受け渡しに使用される。日本初の地下鉄 |
5月23日 | 山田耕筰を首席指揮者とする東京フィルハーモニー会の第一回演奏会開催 |
5月23日 | イタリアがオーストリアに宣戦布告 |
5月24日 | ドイツがイタリアとの国交を断絶 |
5月25日 | 政友会の村野常右衛門代議士が、第12回衆議院選挙において大浦内相が贈収賄と選挙法違反を犯したと告発 |
5月26日 | 英国に自由・保守党連立のヘンリー・アスキス挙国一致内閣成立 |
5月31日 | 三浦環が英ロンドンで蝶々夫人を公演 |
5月31日 | ドイツのツェッペリン飛行船が英ロンドンを空襲 |
6月2日 | 二個師団増設の追加予算が可決される |
6月3日 | 衆議院において政府の外交政策に対する弾劾決議案が提出されるも否決。演壇に立った原敬は、対華二十一ヵ条要求は「談笑の間に実現出来た」と外交の稚拙さを糾弾 |
6月3日 | 夏目漱石が朝日新聞に「道草」の連載を開始 |
6月3日 | サンマリノがオーストリアに宣戦布告 |
6月6日 | 上高地の焼岳が噴火。土石流により川が堰き止められて大正池が出来る |
6月6日 | 慶應大学講堂開館。大隈首相や犬養毅、渋沢栄一が祝典に出席 |
6月6日 | 独皇帝ウィルヘルム2世が潜水艦無差別攻撃禁止を命令 |
6月7日 | 大審院が、婚約などの身分変更を禁ずる芸妓稼業の契約は公序良俗違反で無効であると判決 |
6月8日 | 衆議院において選挙干渉等に対する内閣不信任案が上程。議場が大混乱に陥り、否決される |
6月8日 | ブライアン米国務長官が、ルシタニア号事件を巡るウィルソン大統領の強硬姿勢に抗議して辞任 |
6月10日 | 英国が独植民地カメルーンを占領 |
6月11日 | 京大各教授が現総長推薦による後任総長決定に反対。公選により荒木寅三郎教授が推薦され、文部省が承認 |
6月12日 | 杉本京太が和文タイプライターを発明 |
6月15日 | 北海道落石とロシア・ペトロパブロフスク間で日本初の国際無線電信の業務を開始 |
6月17日 | フランス軍が兵士にヘルメットの支給を開始 |
6月20日 | 東京・鈴ヶ森おはる殺しで、別件で逮捕されていた石井藤吉が犯行を自白 |
6月21日 | 二個師団増設、軍艦新造などの5000万円近くの追加予算を公布 |
6月21日 | 無尽業法公布。伝統的な金融の無尽業や頼母子講を免許制とする |
6月21日 | 米ジョージア州知事、ジョン・マーシャル・スレイトンがレオ・フランクを恩赦を以て死刑から終身刑に減刑。ユダヤ人への憎悪から、米アトランタの群集が暴徒化 |
6月27日 | 政友会の板倉中・白川友一代議士を、政友会議員買収容疑で拘引。大浦内相と謀り、師団増設案を通過させようとしていたと判明 |
6月27日 | 第一回漫画祭開催。岡本一平、北沢楽天ら新聞漫画記者が参加 |
6月29日 | 御真影用の天皇・皇后の写真を撮影。御大典(即位大礼)後に各学校に配布される予定 |
6月30日 | 看護婦規則公布。18歳以上の看護婦試験に合格した者が看護婦としての資格を公認される |
6月某日 | 三共が鈴木梅太郎博士指導の下、梅毒治療薬サルバルサンの試作に成功。同薬は戦争により輸入が途絶えていた |
広島県物産陳列館。後に原爆ドームの名前で知られる
全国中等学校優勝野球大会始球式
7月2日 | 西尾正左衛門がヤシの実の繊維で作る亀の子たわしの特許を取得。台所の必需品となる |
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7月2日 | 米議事堂で爆弾テロ発生。コーネル大のドイツ語教論が軍需品輸出を阻止する目的で犯行に及んだ |
7月2日 | 英国が軍需省を設置。初代大臣にロイド・ジョージ就任 |
7月3日 | フランスが金輸出を停止。金本位制から離脱 |
7月3日 | 米海兵隊がハイチに上陸。革命運動を鎮圧 |
7月6日 | 台湾で抗日蜂起発生。山間部でゲリラ戦が展開され、日本人95名が死亡。首謀者100名に死刑判決。西来庵事件 |
7月9日 | 額田豊が「安価生活法」を発刊。安価で如何に健康な食生活を送れるかを解説する、栄養学の古典 |
7月9日 | 南アフリカ連邦が独領南西アフリカを占領 |
7月11日 | 山口県で発生した殺人事件で、窃盗の前科のある加藤新一が主犯として逮捕される |
7月14日 | メッカ太守フサイン・イブン・アリーがエジプト高等弁務官ヘンリー・マクマホンに、英国への協力と引き換えに独立と王位を要求 |
7月14日 | カナダのロバート・ボーデン首相が、自治領首相として初めて英閣議に出席 |
7月15日 | 神奈川県鎌倉町が極楽寺、坂の下、由比ヶ浜、材木座に海水浴場を開設 |
7月15日 | 米国内のドイツ宣伝機関長ハインリヒ・アルベルトが電車内にカバンを置き忘れる。遺失品から米国内のスパイ網が明らかになる |
7月16日 | 米艦隊が初めてパナマ運河を通過 |
7月17日 | 御大典記念タバコ「八千代」発売。不味いとの悪評が広まり、各地で売れ残る。八千代を押し付けられた小売店から苦情が殺到の事態となる |
7月18日 | 欧州戦争の影響で医薬品不足が顕著となり、一ヶ月で5割暴騰したと報道 |
7月20日 | 東京・大阪・神戸に肺結核療養所が設置される。感染源隔離が目的 |
7月20日 | 景浦将生誕。野球選手。プロ野球創世記の名バッター。投手としてもタイトルを獲得。あぶさんのモデル |
7月21日 | 陸軍が飛行機による夜間偵察実験に成功 |
7月27日 | 日米間の無線通信が開始される |
7月27日 | 東京・上野不忍池で江戸記念博覧会開催 |
7月28日 | 林田亀太郎衆議院書記官長が政友会議員買収の容疑で拘引される。林田は大浦内相の側近として知られる |
7月28日 | 占領した南洋諸島のポンペイ島等から首長が来日。東京を見学 |
7月29日 | 大浦内相が辞表を提出 |
7月30日 | 大浦事件の引責の為、大隈首相が閣僚の辞表をまとめて提出。大隈内閣総辞職 |
7月某日 | ドイツがアンモニアの大量生産を開始。硝石の欠乏から、ハーバー・ボッシュ法によるアンモニア製造を推進 |
7月某日 | 露軍がポーランドで包囲されることを恐れ、大撤退を断行。東部戦線縮小を図る |
8月1日 | 大浦兼武が一切の公務を辞職し、政界引退すると表明。事件の幕引きを図る |
8月1日 | 中国が全国の銀貨を統一。袁世凱の肖像入り銀貨が発行 |
8月3日 | 元老会議が大隈に対し内閣留任を勧告 |
8月5日 | 加藤高明が内閣の連帯責任論を主張し、内閣留任に反対を表明 |
8月5日 | 英赤十字の看護婦イーディス・カベルが、連合国捕虜を病院に匿い、金銭を渡して密かに逃亡を助けたスパイ容疑で独軍に逮捕される |
8月5日 | 独軍がポーランド・ワルシャワを占領 |
8月7日 | 東京大相撲が初の米国巡業に出発 |
8月8日 | 横浜で蓄音機の騒音が原因の傷害事件発生 |
8月8日 | 博多停車場で大米龍雲が逮捕される。大米は警戒の手薄な尼僧のみを狙う強盗殺人犯で、全国各地で犯罪を重ねていた。被害者は判明しているだけで40名以上に上る。1917年に死刑執行 |
8月8日 | ブルガリアが独墺側の4億フラン借款を受諾 |
8月10日 | 第二次大隈改造内閣成立。内閣留任に反対した加藤外相、若槻蔵相、八代海相が更迭される 総理大臣:大隈重信 外務大臣:大隈重信 – 石井菊次郎 内務大臣:一木喜徳郎 大蔵大臣:武富時敏 陸軍大臣:岡市之助 – 大島健一 海軍大臣:加藤友三郎 司法大臣:尾崎行雄 文部大臣:高田早苗 農商務大臣:河野広中 逓信大臣:箕浦勝人 内閣書記官長:江木翼 法制局長官:高橋作衛 |
8月13日 | 吉原遊廓の亀甲楼の娼妓たちが、暴利に走った遊郭に抗議し、自由廃業を宣言。娼妓の集団自由廃業は史上初 |
8月15日 | 新横浜停車場が完成。旧横浜駅は桜木町駅に改称 |
8月17日 | 米アトランタの暴徒が刑務所を襲撃し、減刑されたレオ・フランクを拉致。フランクは凄惨な私刑を受け、死亡。反ユダヤ主義を背景に実行犯は誰一人として起訴されず。1986年になってフランクの冤罪が確定 |
8月18日 | 第一回全国中等学校優勝野球大会開催(~8/23) 優勝は京都二中 |
8月18日 | ドイツがブレスト・リトフスクを占領。ポーランドを占領 |
8月19日 | 独潜水艦が米客船アラビック号を無警告で撃沈 |
8月20日 | パウル・エールリヒ没。独細菌学者。免疫研究でノーベル医学賞受賞。梅毒の治療薬サルバルサンを発明 |
8月21日 | イタリアがトルコに宣戦布告 |
8月28日 | ガリポリに上陸した英陸軍ノーフォーク連隊が丘の上の奇妙な雲の中に行軍し、そのまま姿を消したとアンザック(豪新連合)軍兵士が証言。都市伝説が形成される |
8月28日 | ターシャ・テューダー生誕。米絵本作家。老年になってスローライフを実践。ガーデニングを楽しみ、自給自足の日々を送る。米バーモンド州に造営した18世紀調のコーギー・コテージがターシャの庭として有名 |
8月29日 | 陸軍機が碓氷峠越えの山岳飛行に成功 |
8月30日 | 三越店員愛護会発足。三越社員の福祉増進の試み |
8月31日 | 政府の対中外交を憂慮する三浦梧楼が、山県有朋に挙国一致内閣を組織するよう出馬を促す。山県は応じず |
8月某日 | 早川徳次が金属繰出鉛筆を考案。万年筆並みに頑丈で実用的な筆記用具。後のシャープペンシル |
8月某日 | 実業家の野沢源次郎が旧軽井沢の土地を取得し、別荘地分譲を開始する |
9月1日 | 上海において陳独秀が「青年雑誌」を創刊。儒教の家族主義を批判し「自主的、進歩的、科学的」であれと説いた |
9月1日 | 井上馨没。伊藤博文、山県有朋に並び称された元老。政財界に大きな影響力を持った |
9月3日 | 仏教学者の河口彗海がチベットから帰国。仏典を求めてネパール・チベットを訪問し、ダライ・ラマとも親交を深めていた |
9月5日 | 野口英世博士が帰国 |
9月5日 | ロシアが軍最高司令官のニコライ大公を罷免。ニコライ2世皇帝自らが最高司令官として戦争指導を始める |
9月6日 | 茨城中学の1年生・大宅壮一と3年生・川端康成が運動場南の穴掘りを開始 |
9月9日 | 塩田剛三生誕。合気道家。小柄な体で大柄な男たちを投げ飛ばす合気道の演武を披露し、生きる伝説と称される |
9月10日 | 東北本線の田端操車場で、ハンプヤードによる貨車入れ替えを開始 |
9月11日 | 臨時軍事調査委員会が成立。第一次世界大戦における国家総力戦を調査研究し、国軍改善の参考とする目的 |
9月11日 | 廓清会が大正天皇御大典に際し、公式の席上で芸妓を同席しないよう各大臣に注意 |
9月13日 | 乃木伯爵家再興の思召で、乃木家旧主家の毛利元智が伯爵を叙爵し、乃木伯爵家を継承。しかし、乃木将軍が遺言で養子による相続に反対しており、世論が反発 |
9月14日 | ドイツ・オーストリア・トルコ・ブルガリアが四カ国同盟を結成 |
9月15日 | 内務・文部省が青年団指導育成について共同訓令を発する |
9月16日 | 米国がハイチを保護領化 |
9月21日 | 英国のストーンヘンジ遺跡が競売にかけられる。地元の人が落札し、国に寄付する |
9月23日 | 政府が、単独でドイツと講和しない事を定めたロンドン宣言に加入を決定 |
9月25日 | 東京帝大の山極勝三郎教授が皮膚癌の人工発生に成功 |
9月25日 | 検察が大浦兼武の起訴猶予処分を決定 |
9月25日 | 米国が英仏に5億ドルの借款を供与 |
9月26日 | 帝劇でフランツ・フォン・ズッペの喜歌劇「ボッカチオ」上演。「恋はやさし野辺の花よ」の歌が流行 |
9月27日 | 横須賀海軍工廠創立五十周年の記念式典開催 |
9月28日 | 斎藤一没。新撰組三番隊組長。最後は座禅を組んだまま亡くなった |
9月某日 | 程谷曹達会社がソーダの隔膜法を採用し、ソーダの工業化に成功 |
9月某日 | 文部省が学生の近視予防として、本を離して読む、小さい字を避けるなどの指導要項を作成 |
戦争で荒廃したヨーロッパの街
塹壕の中の兵士たち
10月1日 | 京都円山公園で御大典記念の京都博覧会が開催 |
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10月1日 | 米国の映画産業を独占してきたモーション・ピクチャー・パテンツ・カンパニーがシャーマン法(独禁法)違反で敗訴 |
10月3日 | 岩波書店が哲学叢書を刊行。大戦後の思想の混乱を日本人の哲学の貧困に原因があると考えた岩波茂雄が、哲学の普及のために出版 |
10月5日 | 英仏軍が中立国ギリシャ・サロニカに上陸。国王が参戦派のエレフテリオス・ヴェニゼロス首相を罷免 |
10月8日 | 競馬における勝ち馬投票の代理投票が黙認され、一人一票の制限が撤廃される |
10月9日 | 独墺軍がセルビア・ベオグラードを占領 |
10月10日 | 大阪毎日・大阪朝日新聞社が夕刊発行を開始 |
10月11日 | ジャン・アンリ・ファーブル没。世界的な昆虫学者。ファーブル昆虫記で有名 |
10月12日 | ドイツが英赤十字の看護婦イーディス・カベルを銃殺刑に処す |
10月13日 | 石井菊次郎駐仏大使が外務大臣に就任 |
10月14日 | ブルガリアがセルビアに宣戦布告 |
10月15日 | 英国がブルガリアに宣戦布告 |
10月15日 | ドイツが米客船アラビック号の無警告撃沈について陳謝 |
10月16日 | 東京・目黒競馬場で初の自動車レースが開催される |
10月16日 | フランスがブルガリアに宣戦布告 |
10月19日 | イタリア・ロシアがブルガリアに宣戦布告 |
10月21日 | 米アーリントンと仏パリ・エッフェル塔間で無線通信に成功。初の大西洋横断無線電話 |
10月22日 | 文展に出展された裸婦像の彫刻の後ろから覗き込む人多数。縄張りする対策が施される |
10月23日 | 米ニューヨークで選挙権拡張を要求する女性の大規模デモが行なわれる |
10月24日 | 英国がメッカ太守フサイン・イブン・アリーに対し、アラブ地域の独立を支持する代わりに対トルコ参戦を説得。フサイン・マクマホン協定 |
10月28日 | 日英露が袁世凱に対し、帝政実施延期を勧告 |
10月28日 | 英国が強制徴兵制度を導入 |
10月29日 | 幣原喜重郎が外務次官に就任 |
11月1日 | 袁世凱が帝政実施延期を決定 |
11月1日 | 米最高裁が、従業員の8割を米国生まれの米国人と規定するアリゾナ州法を違憲と判決 |
11月2日 | 東京駅にステーションホテル開業 |
11月3日 | 山下汽船の靖国丸がドイツ潜水艦に撃沈される |
11月8日 | 戦艦扶桑竣工。日本で設計された初の超弩級戦艦 |
11月8日 | ギリシャが連合側に好意的な中立を発表。コンスタンティノス国王が中立維持を重視 |
11月10日 | 大正天皇御大典(即位大礼) |
11月10日 | 御大典に際し、新島譲らキリスト教徒に初の受勲。百歳以上の長寿に下賜金が贈られる |
11月10日 | 丸美屋商店が化学研究所を開設。民間企業としては初 |
11月11日 | 袁世凱が列国に帝政の延期を通告 |
11月13日 | 仏ジョゼフ・ジョッフル将軍が連合軍総司令官に就任 |
11月16日 | 御大典奉祝で芸妓たちが宮城前に行列を作り、見物人が殺到。群集事故を引き起こし、怪我人多数 |
11月20日 | 中国で立憲君主制の是非を問う各省投票が実施される。工作により投票数1993票全てが賛成票 |
11月22日 | マハトマ・ガンジーがインドに帰国 |
11月25日 | 米ジョージア州ストーンマウンテンで白人至上主義集団KKKが再組織される |
11月25日 | アウグスト・ピノチェト生誕。チリの独裁者。チリ経済に新自由主義を採用。反共主義から多くの左派系の人々を弾圧し、深刻な人権侵害をもたらす |
11月27日 | 旭硝子が色板ガラスの製造を開始 |
11月28日 | 岩手軽便鉄道、花巻ー仙人峠間全通。後に宮沢賢治がこの鉄道を元に銀河鉄道の夜を発案 |
11月28日 | 政府がインド革命の志士、ラス・ビハリ・ボーズに国外退去命令 |
11月29日 | 国民飛行会結成。会長にはプロペラ髭で知られる長岡外史中将が就任 |
11月30日 | 単独不講和を定めた日英仏伊露五カ国宣言に調印 |
11月30日 | 東京株式取引所が立ち会い停止。満鉄、郵船、砂糖、紡績などの株が思惑で暴騰 |
11月某日 | 芥川龍之介が帝国文学に「羅生門」を発表 |
12月1日 | 第37回議会(-翌2月28日閉会) |
12月1日 | 陸軍が埼玉県所沢に初の航空隊となる気球隊を設置 |
12月2日 | ラス・ビハリ・ボーズが中村屋に匿われる |
12月2日 | 崇仁親王誕生。大正天皇第四子。三笠宮の宮号で知られる。歴史学者としても著名 |
12月4日 | 東京株式市場暴騰。大戦景気の始まり |
12月4日 | 米ジョージア州がKKK騎士団に創立を許可 |
12月4日 | ヘンリー・フォードが汽船をチャーターして欧州に出航。平和の船と称して、塹壕を出てクリスマスまでには家に戻ろうと呼びかける |
12月5日 | 上海で袁世凱の帝政反対のデモが激化 |
12月6日 | 英仏連合軍がダーダネルス海峡から撤退。作戦を主導したチャーチル海相の批判が高まり、大臣を罷免される |
12月8日 | 衆議院に提出された内閣弾劾決議案に対し、大隈首相が「諸君の責任論は殆ど君主権を犯すものである」と述べて議場騒然 |
12月9日 | 天皇が上野公園を行幸。市民祝賀を受ける |
12月9日 | 北海道三毛別でヒグマが村人を襲撃し二人死亡。熊風と恐れられた、世界に類を見ない凄惨な熊害 |
12月10日 | 北海道三毛別でヒグマが再度村を襲撃し五人死亡。村人が避難開始。北海道警察部がヒグマ討伐体を結成 |
12月10日 | 陸軍所沢気球隊を航空隊に改編。飛行中隊を新設 |
12月10日 | 米デトロイトのフォード自動車工場で100万台目の自動車が生産される |
12月11日 | 北里柴三郎が私立の医学研究所である北里研究所(現北里大学)を設立。同研究所で狂犬病、インフルエンザ、赤痢、発疹チフスなどの血清開発に取り組む |
12月11日 | 朝日新聞社の招きで米国の飛行家チャールズ・ナイルスが来日。飛行機の曲乗りを披露して観客を魅了。宙返りが流行語となる |
12月11日 | 中国参政院が袁世凱に皇帝を推戴 |
12月12日 | ドイツが耐久性や耐火性に優れる金属製飛行機ユンカースJ1を製造。飛行実験に成功 |
12月12日 | フランク・シナトラ生誕。米ミュージシャン。絶大な人気を誇り、ジョン・F・ケネディとも親交を深める。マフィアとも繋がり、脅迫によって役を得た逸話も |
12月13日 | 早川雪洲主演の映画「チート」が製作される |
12月13日 | 海軍が第三艦隊を新設 |
12月14日 | 北海道三毛別を襲ったヒグマを漁師の山本兵吉が仕留める。日本最大の熊害終焉 |
12月15日 | 日英露仏伊が袁世凱に対し、帝政移行延期を勧告 |
12月18日 | 衆議院が内閣弾劾決議案を上程。同志会ら反対多数で否決される |
12月21日 | 日本郵船の八阪丸が地中海でドイツ潜水艦に撃沈される。同船は日本銀行の正貨(金)100万円分を積載 |
12月21日 | 独議会で独社会民主党のカール・リープクネヒトらが戦時公債に反対票を投じる |
12月25日 | 中国雲南が帝政に反対し、独立を宣言。中国第三革命始まる |
12月25日 | 英国がアラビアのイブン・サウド王に中央アラビア領有を約束 |
12月某日 | 内田信也が内田汽船を設立。大戦景気の中で事業を急拡大し、舟成金の代表格となる |
某月 | 田辺玄平が、ドライイーストによる製パン法・玄平種を開発。食料問題解決のためにパン食普及を目指し、職人に依存していたパン製造を追求。玄平種により、誰でもパンを焼けるようになる |
某月 | 福岡県水田村矢部川から金色の鮎が消える。屋形船が増えて水藻が削れたために、川の環境が悪化 |
某月 | 愛媛県の住友四阪島精錬所が政府の命令で大煙突を設置。四阪島一帯が亜硫酸ガスに覆われ、大失敗に終わる |
某月 | 資生堂が商標「花椿」を取得 |
某月 | 資生堂がヘアトニック・フローリンを発売。流れるような美しい髪をイメージして命名 |
某月 | 大分県の衆議院選挙戦で初めて自家用車を使用される |
某月 | 京都の広瀬はなが得度し広瀬善順を名乗る。嵯峨野の直指庵主を務め、女性が悩みを訴える駆け込み寺として有名になる |
某月 | 日本橋の芸者、二三吉が美声で有名になり、うぐいす芸者として評判に。1924年に藤本二三吉として歌手デビュー |
某月 | 仏科学者ジョルジュ・クロードがネオンサインの特許を取得 |
某月 | 独バイエル社が解熱鎮痛薬「アスピリン」を発売 |
某月 | 米コロラド州にシティ・パーク開園。初の自然動物園 |
某月 | 米民俗学者フレデリック・スタール博士が、上野不忍池を女性器を象ったものだとし、江戸の文化を絶賛 |