1918年1月30日 豊田紡織株式会社(現トヨタの前身)設立

注釈

豊田佐吉は小さい頃から機械が好きな子であった。

特に母親が使う織機(バッタンはたご)に興味を示し、重労働を要する織機に日々改良を加えていた。

木製手織機の改良の中で、1891年、従来よりも能率が高く、ムラのない豊田式木製人力織機を発明し、特許を得た。

これ以降、豊田は織機の自動化、動力化といった発明を進め、1909年には杼替え式自動織機を完成させた。

この功績から、自動織機の発明家として教科書に登場する人物にまでなった。

1918年、豊田は個人経営していた工場を法人化し、弟や娘婿ら豊田一族を株主とする株式会社を設立した。

経営陣を同族で固めたのは、過去の会社経営の中で、経営方針を巡り経営陣と対立を繰り返した苦い経験があるからである。

このように誕生した豊田織機は、世界の紡績機械を牽引する存在となった。

そして、後にトヨタ自動車を創設し、日本経済を支える大企業となってゆくのであった。


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