1919年 (大正8年)
内閣 | 原内閣 |
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軍部 | 陸軍大臣:田中義一 参謀総長:上原勇作 海軍大臣:加藤友三郎 軍令部長:島村速雄 |
宮中 | 内大臣:松方正義 宮内大臣:波多野敬直 侍従長:正親町実正 枢密院議長:山県有朋 |
貨幣価値 | 1円=442円 |
国家予算 | 歳入 1,808,633 / 歳出 1,172,328 / 軍事費 858,483(予算比率65.1%)※ 単位は1000円 |
1月1日 | スパルタクス団を中心とするドイツ共産党が結成される |
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1月1日 | J・D・サリンジャー生誕。米作家。青春小説の古典的名作「ライ麦畑でつかまえて」作者 |
1月2日 | 中央気象台が初めて降雪予報を行い、的中させる |
1月3日 | ソヴィエト赤軍がラトビアに侵入。首都リガを占領 |
1月5日 | 独ミュンヘンにおいてドイツ労働者党が結成される。後のナチス |
1月5日 | 独ベルリンにおいて、独立社民党員のエミール・アイヒホルン警視総監解任に抗議する大規模ゼネストが発生。スパルタクス団が武装蜂起 |
1月5日 | ソヴィエト赤軍がリトアニアに侵入。首都ビルナを占領 |
1月5日 | 松井須磨子没。女優。スペイン風邪に倒れた島村抱月の後を追い、自殺 |
1月6日 | 宝塚音楽歌劇学校創設 |
1月6日 | 独フリードリヒ・エーベルト臨時首相がグスタフ・ノスケ国防相に対し、デモの武力鎮圧を命令 |
1月6日 | ハリー・ケスラーが現今のベルリンの状況を「魔女の厨の大鍋」と表現。帝国に戻るか民主的共和国になるか、西か東か、戦争か平和か、ユートピアか灰色の日常か、世界史的な規模の出来事であると、ワイマル日記に記す |
1月6日 | セオドア・ルーズベルト没。米国大統領。テディのニックネームで愛された。冒険家としても有名 |
1月9日 | 独ノスケ国防相が義勇軍を組織。独ベルリンにおいてスパルタクス団と交戦 |
1月11日 | 全国統一の自動車取締令公布 |
1月11日 | ルーマニアがトランシルバニアを併合 |
1月13日 | パリ講和会議首席全権に西園寺公望就任。全権に牧野伸顕元外相・珍田捨巳駐英大使・松井慶四郎駐仏大使就任 |
1月14日 | 全権団がパリ講和会議に向けて出発。近衛文麿が随員として参加 |
1月15日 | 独スパルタクス団のローザ・ルクセンブルクとカール・リープクネヒトが義勇軍に殺害され、デモが鎮圧される |
1月18日 | 報知新聞が大相撲春場所の好取組の分解写真を掲載。大好評であったが、相撲協会がクレームを入れる |
1月18日 | パリ講和会議開催 |
1月19日 | ドイツ国民議会選挙。社会民主党が第一党となる。共産党は不参加 社会民主党163/民主党75/中央党91(以上、ワイマール連合)独立社民党22/国家人民党44/ドイツ人民党19(数字は獲得議席) |
1月20日 | 北海道樺戸集治監廃止。北海道の開拓の為に西南戦争や秩父事件などの政治犯が収監され、強制労働を課せられていた |
1月21日 | 原敬首相が施政方針演説の中で、一人称に「私」を用いる。従来、首相の一人称は「本官」「本大臣」であった |
1月21日 | アイルランドのシン・フェイン党がアイルランド国民議会を設立し、独立を宣言 |
1月22日 | 東京の日本女子商業学校が米食節減のために食パン試食会開催。パン食普及運動が活発化 |
1月22日 | 高宗没。李氏朝鮮最後の王。毒殺の噂が流れ、朝鮮の情勢が不安定に |
1月23日 | 園田天光光生誕。政治家。ブルガリアとの交友から、日本にプレーンヨーグルトを紹介。その普及に貢献 |
1月25日 | パリ講和会議において、国際連盟の設置が合意に至る |
1月26日 | パリ講和会議において、オーストラリアが日本の旧独領南洋諸島の領有に反対を表明 |
1月27日 | 政府が対露方針を決定。コルチャック臨時政府をロシア復興の中心とし、参謀本部の緩衝地帯設置を支持 |
1月27日 | パリ講和会議において、牧野全権が山東半島の利権と赤道以北の旧ドイツ諸島の無条件譲渡を要求 |
1月28日 | 衆議院において島田三郎代議士が公娼制度について質問。床次竹二郎内相が存続やむなしと答弁 |
1月28日 | パリ講和会議において、中国代表が山東半島の還付を要求 |
1月28日 | 米ニューヨークに世界最大級のホテル、コモドア・ホテル(現グランドハイアット)が完成 |
1月31日 | ジャッキー・ロビンソン生誕。プロ野球選手。米大リーグ初の黒人選手。様々な差別に合いながらも、首位打者のタイトルを獲得。その功績から、背番号42が全球団共通の永久欠番となる |
2月1日 | 鉄道院が食堂車・寝台車に禁煙、電車に喫煙遠慮の指示を出す |
2月2日 | ブラジル政府が日本人移民促進のために旅費援助を申し出る |
2月6日 | 独ワイマールにおいて憲法制定国民会議が開催される |
2月6日 | パリ講和会議においてフセイン・イブン・ファイサルがアラブ人による独立国家建設を要求 |
2月6日 | やなせたかし生誕。漫画家。今なお子供に愛される「アンパンマン」作者 |
2月7日 | 小学校令・中学校令改正。優秀児童の飛び級が認められるも、教育現場からは子供に負荷をかける事になると不満の声が上がる |
2月7日 | 連盟規約委員会において、日本全権団が連盟規約に人種差別撤廃を含む人種平等条項を提案するも、米英が難色を示す |
2月8日 | 在日朝鮮人留学生が朝鮮民族大会開催と独立期成宣言書を発表 |
2月8日 | 英ロンドンー仏パリ間の定期航空輸送の試験飛行が行われる。英国が民間航空輸送を認めておらず、利用は軍人に限られた |
2月9日 | 倉敷紡績の大原孫三郎社長が大阪・天王寺に大原社会問題研究所を設立。細民救済や労働問題を研究テーマとした。大原が投じた私財は185万円(現在の貨幣価値で185億円)に上る |
2月11日 | 憲法発布30周年祝賀会開催 |
2月11日 | 東京の学生たち3000名が日比谷公園に集まって普選期成大会を開催。衆議院前までデモ行進 |
2月11日 | 長谷川如是閑、大山郁夫らが同人雑誌「我等」を創刊 |
2月11日 | 独国民議会でエーベルトが臨時大統領に選出される |
2月13日 | ドイツにフィリップ・シャイデマンを首相とする社民党・民主党・中央党からなるワイマール連合内閣が成立 |
2月14日 | 米ウィルソン大統領が国際連盟の草案をパリ講和会議に提出 |
2月18日 | 浅草金龍館で浅草オペラの七声歌劇団が初演。テナーの田谷力三が人気を集める |
2月18日 | 大山捨松没。大山巌婦人。大学を出て学士を得た初の女性。数多くの慈善活動を行う |
2月20日 | 中国・上海で中国南北和平会談始まる |
2月21日 | 早稲田で大山郁夫らが民人同盟会を結成。デモクラシーの啓蒙を目的。後にマルクス主義と労働運動を目指すもので分かれる |
2月23日 | パリ講和会議においてシオニストが神が約束した地であるパレスティナを連盟統治下とし、英国に統治権を委任して、その下でユダヤの祖国を建設することを提案 |
2月25日 | 米オレゴン州で初のガソリン税が制定される |
2月27日 | 朝鮮京城で朝鮮独立宣言書が2万部印刷される |
2月28日 | 西園寺全権が国際連盟の組織を希望すると声明 |
2月28日 | 朝鮮京城で朝鮮民族代表29名が朝鮮独立宣言書に署名 |
2月28日 | アフガニスタンが独立を宣言。英国は不承認 |
2月某日 | 麒麟麦酒(現キリンビール)がキリン黒ビールを発売。熱を加えて作るクリスタル麦芽を原料に加え、独特の味と香りを生む |
3月1日 | 普通選挙運動大会開催。参加者1万人が国会議事堂向けて大行進。普選実行を求める民衆の初の大規模政治行動。これ以降、普選を求める運動が全国に広まる |
3月1日 | 中央本線の東京ー万世橋間が開通。その途中駅として神田駅が開業。中央本線の起点が東京駅となる |
3月1日 | 東京市にて乗合バス運行開始。青色に塗った車体から、青バスの愛称で知られる |
3月1日 | 朝鮮京城で独立宣言が発表され、朝鮮全土に独立運動が波及。大規模暴動に発展する。三・一独立運動 |
3月2日 | モスクワでコミンテルン創立大会開催。国際的な革命組織、第三インターナショナルが誕生。ウラジミール・レーニンがプロレタリア独裁の綱領を発表 |
3月3日 | 大審院が、鉄道院を相手取った信玄公旗掛松枯死訴訟に対し、原告である所有者勝訴の判決を下す。松の枯死は停車場が煤煙を予防しなかったからだと認められた |
3月3日 | 朝鮮京城で高宗の国葬挙行 |
3月4日 | 広島県呉の花戸いとが女性初の船長免許を取得 |
3月6日 | 英国が徴兵制を廃止 |
3月6日 | 芥川隆行生誕。ナレーター。主にTBS系列の番組のナレーションを務め、「水戸黄門」や「大岡越前」などの時代劇を長年手がける |
3月7日 | 衆議院において衆議院議員選挙法改正が可決。納税資格の直接国税が3円まで引き下げられ、小選挙区制が導入される |
3月7日 | 福岡孝弟没。幕末の土佐藩士。大政奉還を成功に導き、五箇条の御誓文を起草 |
3月8日 | 英国がエジプトの民族主義者ザグルール・パシャをマルタ島に流刑 |
3月9日 | エジプトの民族主義者ザグルール・パシャ追放を巡り、エジプトで反英デモ発生。民族主義党のワフド党がエジプト独立を掲げて運動開始 |
3月10日 | 貴族院本会議において山脇玄が婦人参政権の必要性を主張 |
3月12日 | 英国サッカー協会がサッカー優勝チームに贈る大銀杯を日本に寄贈。手紙には、全日本蹴球協会設立の祝賀を表すると記されていた。実際に全日本蹴球協会は存在しておらず、各地で開かれた蹴球大会を外国の特派員が全日本選手権の地方予選と勘違いした |
3月13日 | 井上準之助が日銀総裁に就任 |
3月14日 | 日本全権が人種平等条項について英国に斡旋を依頼するも、英国は白豪主義に影響を及ぼすことから拒否 |
3月17日 | マイク・ホアー生誕。アイルランドの傭兵。コンゴ動乱において著名な傭兵団「ワイルド・ギース」を率いる |
3月18日 | インド参事会が反英運動を取り締まるローラット法を可決 |
3月21日 | ハンガリーに共産党・社会党連立政権誕生。共産党独裁体制に移行 |
3月22日 | 日本軍と白軍が抗日パルチザン掃討のためにシベリア・イワノフカ村を焼き討ち。数百名の村人を虐殺 |
3月23日 | ロベルト・ムッソリーニがイタリア戦闘ファッシを結成。後のファシスト党 |
3月25日 | 辰野金吾没。建築家。東京駅を始め、日銀本店、国技館、岩手銀行本館、奈良ホテルを設計。赤レンガのゴシック調が特徴。スペイン風邪に倒れる |
3月27日 | 結核・トラホーム予防法公布。患者の届出の義務化や患者の接客業への就業禁止、公立療養所の設置が規定される。結核患者の収容隔離が進む |
3月28日 | 大日本体育協会の嘉納治五郎が、蹴球協会創設を条件に、英国大使館で大銀杯を受け取る |
3月28日 | ハンガリーがチェコスロバキアに宣戦布告 |
3月30日 | 帝劇で米映画「イントレランス」封切り。入場料は破格の10円であったが、入場券が入手困難になるほどの人気を博す |
3月30日 | 高木徳子没。女性ダンサー。浅草オペラの大スター。米国仕込みのトゥシューズダンスで一躍有名に |
パリ講和会議日本全権団
パリ講和会議の主導者たち
4月1日 | 京都明治座で、沢田正二郎率いる新国劇が「月形半平太」を初演。大ヒットを記録し、剣戟が大流行する |
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4月1日 | 火災報知用電話の使用量が無料となる |
4月1日 | 静岡県に茶葉試験場が設置される |
4月1日 | 英国が金輸出を禁止し、金本位制を停止 |
4月3日 | 山本実彦が雑誌「改造」を創刊。労働問題・社会問題など社会主義的な記事を中心とする。「中央公論」と並ぶ論壇の二大雑誌 |
4月5日 | 山本五十六が米ハーバード大学に留学。海軍の仮想敵国・米国視察に出る |
4月6日 | マハトマ・ガンジーが非暴力抵抗運動を開始 |
4月7日 | 独ミュンヘンにおいて革命が勃発。バイエルン・レーテ共和国樹立 |
4月7日 | エジプトのザグルール・パシャが釈放される |
4月8日 | 朝鮮独立運動を鎮圧のために、陸軍が6個大隊を増派 |
4月9日 | 阿片法改正。阿片の輸入が禁止される |
4月10日 | 史跡名勝天然紀念物保存法公布。史跡、名勝、天然記念物を内相が指定し、その保護・管理を規定 |
4月10日 | 朝鮮の民族主義者が上海に亡命政府を樹立。国務総理に李承晩就任 |
4月10日 | ルーマニアがトランシルバニア防衛の為にハンガリーに侵入 |
4月11日 | 連盟規約委員会において牧野全権が人種平等条項を削除して国民平等の改定案を提示するも、米英の支持を得られず |
4月11日 | 道路法公布。道路行政が初めて統一される |
4月12日 | 関東都督府が分離独立し、関東庁と関東軍が誕生 |
4月12日 | フランスの大量殺人鬼アンリ・デジレ・ランドリューが逮捕される。犠牲者11名。チャップリンの殺人狂時代のヒントとなる事件 |
4月13日 | インドの反英集会に参加した民衆に対し、英軍が発砲。死傷者多数。アムリツァル虐殺事件 |
4月14日 | レーニンが世界革命の機が未だ熟していないと、ストックホルム特派員のインタビューに応える |
4月15日 | 朝鮮総督府が政治に関する犯罪処罰を制定。体制変革を目指す大衆運動と扇動を厳罰化 |
4月15日 | 朝鮮・提岩里で、暴徒鎮圧の命令を受けた日本軍が抵抗運動を行う朝鮮人を教会に集め、焼き討ちする事件が発生。提岩里事件 |
4月15日 | 米ランシング国務長官が山東権益の国際管理案を提示。日本はランシング案を拒絶 |
4月16日 | 警視庁消防部が米国製ポンプ車で放水実験を行う。初の消防の機械化 |
4月17日 | 畜産奨励規則公布。畜産事業全般の拡大と改良が行われる |
4月17日 | チャーリー・チャップリン、ダグラス・フェアバンクスら映画俳優・監督がユナイテッド・アーチスト社を設立。アーティストにより経営される初の映画会社。後に黄金狂時代を作成 |
4月18日 | 埼玉県所沢に陸軍航空学校が設立される |
4月19日 | 米カルフォルニア州において日本人学童の排斥問題が起こる |
4月21日 | カナダがシベリアから撤退を開始。英仏もこれに続く |
4月22日 | 珍田全権が、山東問題が解決しなければ国際連盟規約調印を見合わせ、講和会議を離脱することを示唆 |
4月23日 | フィウメ問題に不服を抱いたイタリア全権団がパリ講和会議を離脱。イタリアは戦時中に英仏と未回収のイタリア回復に関する秘密協定を結び、トリエステ、南チロルを得るも、アドリア海西海岸のフィウメは米国の反対により割譲されなかった |
4月25日 | 独ワイマールでバウハウス創設。国立の美術工芸学校。合理的で機能的な建築デザインを追求するモダニズムを研究し、ワイマール文化の中心地となる |
4月26日 | 山東問題斡旋の為、アーサー・バルフォア英外相が牧野・珍田両全権と会談 |
4月27日 | 前島密没。近代郵便の父。郵便、切手、葉書を命名。その功績から、一円切手の肖像に採用される |
4月28日 | 日本が連盟総会に出席。牧野全権が人種差別撤廃問題については解決を他日に期すると決意を表明。人種平等案を撤回し、連盟規約案に賛成票を投じる |
4月28日 | パリ講和会議総会が国際連盟規約を採択 |
4月29日 | パリ講和会議の日本全権団が、米ウィルソン大統領の山東問題修正案を受容 |
4月30日 | パリ講和会議が日本の膠州湾・山東省権益を承認 |
5月1日 | 森永製菓が練乳、森永ミルクを発売 |
5月1日 | 仏パリで大規模ゼネスト発生。メーデーに参加した50万人が警官隊と衝突し、多数の死傷者を出す。失業や生活費高騰の不満が鬱積した為 |
5月2日 | 中国吉林省・間島領事館が朝鮮人によって放火される |
5月3日 | 独義勇軍がミュンヘンを占領。バイエルン・レーテ共和国崩壊 |
5月3日 | 英国からの独立を目指すアフガニスタン軍がカイバル峠に兵を進める。英国が挑発に乗って兵士を動員。アフガン戦争勃発 |
5月4日 | パリ講和会議において日本全権団が山東還付を明言 |
5月4日 | 山東問題をめぐり、中国人学生を中心に反日運動起こる。五・四運動 |
5月6日 | ライマン・フランク・ボーム没。米童話作家。「オズの魔法使い」の作者 |
5月7日 | パリ講和会議が、赤道以北の旧ドイツ南洋諸島の委任統治国を日本に決定 |
5月9日 | 東京・上野公園で遷都50年祭開催 |
5月9日 | 独シャイデマン首相が、講和条約は死刑宣告に等しいと議会で非難演説を行う |
5月10日 | 皇太子裕仁の成年式祝賀会開催。皇太子のコミュニケーション能力不足が露呈され、その様子を見た三浦梧楼が浜尾新東宮大夫を叱責。東宮御学問所における箱入り教育が問題視される |
5月10日 | 東京市で市政施工30年記念祝賀会開催 |
5月10日 | 米ケンタッキーダービーでサー・バートン号が優勝。ベルモント・プリークネスステークスを制し、初の米国三冠馬誕生 |
5月10日 | アフガニスタンがインドに宣戦布告 |
5月10日 | 千葉茂生誕。プロ野球選手。1リーグ時代から巨人軍で活躍。引退後は近鉄の監督に就任。その際、チーム名が千葉のニックネーム「猛牛」から「バファローズ」に改称される。洋食屋「銀座スイス」でカツカレーを作らせ、好んで食べたという逸話も |
5月12日 | 日英米仏の銀行家会議開催され、対中新借款団組織を決議 |
5月12日 | 第4回極東選手権大会がフィリピン・マニラで開催される |
5月13日 | 中国南北和平会談が決裂 |
5月15日 | ギリシャ軍がトルコ・イズミルに上陸。エーゲ海沿岸のギリシャ人保護を名目 |
5月19日 | 大相撲五月場所で横綱栃木山が全勝優勝。五連覇達成 |
5月19日 | 北京学生連合が対日外交に抗議してストを宣言。日貨排斥運動が各地に広まる |
5月20日 | 柳宗悦が読売新聞に「朝鮮人を思ふ」を寄稿。「凡てのの朝鮮人は金よりも軍隊よりも、只一片の人情に、より多く飢えているのである」と説き、朝鮮支配の再考を求める |
5月23日 | 和辻哲郎が「古寺巡礼」を刊行。飛鳥・奈良を中心とする古寺の巡拝記 |
5月23日 | 米クリープランドのスタトラーク・ホテル屋上に飛行船が着陸に成功 |
5月26日 | アイルランド政府が独立承認の申請をヴェルサイユ講和会議に提出 |
5月26日 | 杉山龍丸生誕。自然保護活動家。ラース・ビハリ・ボースとの出会いからインドに興味を持ち、私財を投げうってインド・パンジャブ地方にユーカリを植林。砂漠の緑化を推進 |
5月31日 | 米アルバート・リード海軍少佐が飛行機で米ニューヨークー英プリマス間の大西洋横断に成功 |
6月1日 | 箱根登山鉄道、箱根湯本ー強羅間が開通 |
6月3日 | 政府が米価抑制のために外米大量輸入を決定 |
6月3日 | 北京学連が市民と労働者に共闘を呼びかけ。反帝国主義・愛国デモを開始 |
6月3日 | 英国がアフガニスタンと休戦 |
6月4日 | 連合国がハンガリーと講和条約を締結 |
6月4日 | 徳大寺実則没。公卿。内大臣、侍従長を歴任。西園寺公望の実兄 |
6月5日 | 上海の日系紡績工場で2万人の労働者がスト。上海全市にスト拡大 |
6月6日 | 紡績業の好景気に支えられ、鐘紡が株主配当7割を決定 |
6月6日 | 信濃川下流に漂着したトランクの中から、外米商・鈴木弁三のバラバラ死体が見つかる。犯人は農商務省の外米管理部技師、山田憲。山田は鈴木に多額の借金をしており、その代償に鈴木は外米の相場を流すように強要していた。鈴弁殺し |
6月6日 | カレリア地方の帰属をめぐり、ソヴィエトとフィンランドが戦闘状態に入る |
6月6日 | 井上円了没。哲学家。妖怪を自然現象や人間の恐怖心、イタズラ、または科学で解明出来ない現象に分類。妖怪博士の異名で知られた |
6月10日 | 宮内省が久邇宮家の良子女王を皇太子裕仁の妃に内定したと公表 |
6月10日 | 北京政府が外交総長を罷免。講和条約の不調印を決定 |
6月11日 | 中央気象台が観測範囲を雷雨・津波に拡大 |
6月15日 | 東京・三越において竹久夢二の個展が開催される |
6月15日 | 安全週間開始。安全・衛生の象徴として、緑十字を採用 |
6月15日 | 英ジョン・オルコック大尉とアーサー・ブラウン中尉が大西洋無着陸飛行に成功。飛行時間は16時間27分。1万ポンドの賞金を得る |
6月16日 | 東京・有楽座で露劇作家アントン・チェーホフの「叔父ワーニャ」が初演を迎える |
6月16日 | 独シャイデマン首相が講和条約の署名を拒否。対案を提出するも、連合国はこれを拒否 |
6月20日 | 米国議会が婦人参政権を認める憲法修正第19条を可決 |
6月20日 | 独シャイデマン内閣がパリ講和条約に抗議して総辞職。後任にグスタフ・バウアー就任 |
6月21日 | 英スカパ・フロー抑留中の独艦隊が、連合国に接収されるのを防ぐために自沈。ザイドリッツやデアフリンガーなどの主力艦を含む52隻が沈没 |
6月22日 | 仏クレマンソー外相がドイツに対し、24時間以内に講和条約を無条件で受諾するように最後通告を発する |
6月23日 | 警視庁が刑事課を新設。初代課長に正力松太郎就任 |
6月23日 | ドイツ政府が講和条約無条件受諾を決定 |
6月24日 | 度量衡及び工業品規格統一調査会が設置される |
6月26日 | 米ニューヨーク市にタブロイド紙「デーリーニューズ」誕生。写真入りの大衆紙として人気を博する |
6月28日 | ヴェルサイユ宮殿鏡の間において、ヴェルサイユ講和条約が調印される。中国は山東問題への反発から調印を拒否 |
6月28日 | 日本が国際労働機関に加盟 |
6月某日 | 明治屋がコカコーラを輸入。「世界的清涼飲料水」と銘打つが売れずに、間も無く発売中止 |
6月某日 | 横浜市が工場設置に際し、煤煙、悪臭、有害ガス、騒音、粉塵を発する工場を許可しないと決定 |
朝鮮三・一運動
中国五・四運動
7月1日 | 東京・品川に初の公設市場が開場 |
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7月1日 | 大阪市が国内初となる市立児童相談所を開設 |
7月1日 | 中国政府が日貨排斥禁止を通告 |
7月1日 | 英国の飛行船が初の太平洋横断に出発。6日に米ニューヨークに到着して成功 |
7月3日 | 米陸軍省がドイツ駐留中の米兵に対し、ドイツ人女性との結婚禁止を命令 |
7月4日 | 米のプロボクサー、ジャック・デンプシーがジェス・ウィラードをKOし、ヘビー級王者となる。マナッサの殺し屋の異名を取る人気ボクサー |
7月7日 | ラクトーが乳酸飲料「カルピス」を発売 |
7月7日 | ドイツがヴェルサイユ講和条約を批准 |
7月7日 | ウィリアム・クンスラー生誕。米弁護士。公民権運動に関連し、キング牧師やマルコムXなどを弁護。シカゴ・セブン裁判では弁護団を率い、無罪を勝ち取る。弁護士以外でも、弁護士役としてドラマに出演するなど、多方面で活躍 |
7月11日 | 鉄道院が8時間3交代勤務を実施。8時間労働が普及する |
7月11日 | 活動写真同好雑誌「キネマ旬報」創刊。東京高等工業学校の活動写真マニア、増戸敬止郎らが作成した同人雑誌 |
7月11日 | 米フィラデルフィアでマラソン・ゴルフ競技会開催。全180ホールを回る過酷な戦い |
7月12日 | 連合国がドイツの封鎖を解除。通商関係が回復 |
7月13日 | 米国が金輸出禁止を解除。金本位制に復帰 |
7月16日 | 宮崎県仙台市に仙台市街自動車会社設立。東京、大阪に次ぐ市街バス会社 |
7月16日 | 板垣退助没。自由民権の闘士。帝国議会創設に貢献 |
7月18日 | 大杉栄、堺利彦、荒畑寒村らの労働問題演説会に解散命令が出される |
7月18日 | 朝鮮京城に朝鮮神社創建。天照大神と明治天皇を祭神とする朝鮮半島総鎮守。官幣大社に列する |
7月19日 | 長春寛城子で邦人が中国兵に殴打される。駐留する日本軍将校が現地中国営長とこの事件の処理を談判中に銃撃される。寛城子事件 |
7月19日 | 米ワシントンにおいて人種暴動発生。白人が黒人スラムを襲撃したことがキッカケ |
7月20日 | エドモンド・ヒラリー生誕。ニュージーランドの登山家。人類で初めてエベレスト登頂に成功 |
7月22日 | 富山の女学生らが女人禁制の立山を登山 |
7月22日 | 農商務省が米価高騰抑制のために節米を通達。大阪では麦飯が奨励し、昼食に米飯を食べたものに罰金が科せられた |
7月23日 | 本土縦断マラソン開催。金栗四三、秋庭祐三が参加し、下関をスタート |
7月23日 | ケマル・パシャがギリシャに対する徹底抗戦を呼びかける |
7月25日 | ソヴィエト政府が中国に関する帝政ロシアの特権の一切を放棄すると宣言。カラハン宣言 |
7月27日 | 東京・銀座通りにおいて、警官が手信号による初の交通整理を行う |
7月27日 | 米シカゴにおいて人種暴動発生。白人専用のビーチに、丸太に捕まった黒人が流されてきたが、白人たちが黒人が溺死するのを嘲りながら見ていた事件が発覚。警察は白人の逮捕を拒否し、逆に黒人を逮捕したために暴動発生。州兵が出動する事態に。その後、全国で人種暴動が波及 |
7月29日 | 中橋文相が口語文を奨励。訓令を口語文で行う |
7月31日 | 独国会がワイマール共和国憲法を採択。議会制民主主義を採用し、大統領を国民の直接選挙で選出すると定める |
7月某日 | 熊本県津森村の城山銅山で鉱毒被害が発生 |
7月某日 | フランスの女優ミスタンゲットの髪型、耳隠しが流行 |
8月1日 | 森永製菓が日本初の飲用ミルクココアを発売 |
8月1日 | 滿川亀太郎、大川周明、北一輝が猶存社を結成 |
8月3日 | 高田輜重隊が軍馬による白馬岳登頂に成功 |
8月4日 | ハンガリー革命政府がルーマニア軍に敗れて崩壊 |
8月6日 | 賀川豊彦が消費組合共益社を設立。消費者・生産者の互助が目的。日本における生協運動の源流 |
8月6日 | タバコが値上げ。バットが7銭に |
8月7日 | 高橋蔵相が物価高騰は投機が原因であるとし、積極政策維持を言明 |
8月8日 | 英国がアフガニスタンの独立を承認 |
8月8日 | パリの凱旋門を飛行機が通過。パイロットは愛機を戦勝記念パレードに出したかったと証言 |
8月9日 | オランダで完全普通選挙が実現。23歳以上の全男女に選挙権が付与される |
8月9日 | 英国がイランを保護国化。イラン議会は未承認 |
8月10日 | 本土縦断マラソンに参加した金栗四三と秋葉雄三が1143キロメートルを走破。日比谷公園に到着 |
8月11日 | 宮内省が英国から種牡馬を2万3千円で輸入 |
8月11日 | エーベルト大統領がワイマール共和国憲法に署名。ワイマール共和国が成立 |
8月11日 | 米上院でランシング国務長官が、石井・ランシング協定における日本の政治上の利益を否定 |
8月11日 | アンドルー・カーネギー没。米実業家。鉄鋼王の異名を取る |
8月12日 | 斎藤実が予備役から現役復帰。朝鮮総督に就任 |
8月13日 | 第五回全国中等学校優勝野球大会開催(~8/19)神戸一中が優勝。今大会より敗者復活戦を廃止。閉会式の際、神戸一中が優勝旗を先頭とした場内一周を見世物ではないと謝絶 |
8月13日 | 朝鮮李王家が上野動物園にカバを寄贈。京子の名前で知られる人気者 |
8月13日 | 米サラトガ競馬場サンフォードメモリアルステークスでマンノウォーが敗れる。米競馬史上最大の番狂わせ |
8月14日 | 米自動車王ヘンリー・フォードをアナキストであると批判した米シカゴ・トリビューン紙が、名誉毀損で訴えられ敗訴 |
8月15日 | 三菱銀行(現三菱UFJ銀行)設立。三菱財閥を背景とする大銀行 |
8月15日 | 東京朝日新聞が日本初の縮刷版を発行 |
8月17日 | 米価高騰のために政府が外米払い下げを実施。朝鮮米の流通が始まる |
8月20日 | 朝鮮総督府官制改正及び台湾総督府官制改正公布。文官総督が認められる。武断政治を廃し、朝鮮・台湾人待遇改善を盛り込んだ文治政治に転換 |
8月22日 | 馬鈴薯米研究家の林すえが内務省嘱託に起用。馬鈴薯米奨励の指導に当たる |
8月23日 | 東京砲兵工廠職工が8時間労働制を要求してストライキ |
8月23日 | 大川周明が北一輝と会見。北は国家改造案原理大綱を書き上げ、その前半部を大川に託す。後の日本改造法案大綱 |
8月23日 | マンノウォーとアプセットが再戦。スタートからゴールまでの間、マンノウォーがアプセットの一馬身差を保って復讐。派手好きの米国人喝采 |
8月25日 | 英ロンドンー仏パリ間の定期航空輸送が開始 |
8月29日 | 学校伝染病予防規則公布。学校の衛生制度が確立される |
8月30日 | 友愛会が大日本労働総同盟友愛会に改称 |
8月某日 | 米国から帰国した葛原猪平が、北海道森町にて日本で初めて冷凍魚の長期冷蔵試験を開始 |
9月1日 | 寿屋がトリスウイスキーの発売を開始 |
9月2日 | 朝鮮京城で独立運動家が斎藤総督に爆弾を投擲。負傷者多数も斎藤は無傷 |
9月3日 | 米上院がヴェルサイユ条約批准を保留。米ウィルソン大統領が国民の支持を得るために国内遊説に出る |
9月4日 | 米ジョン・バーシング将軍に元帥位を授与。米国初 |
9月4日 | グァルティエロ・ヤコペッティ生誕。伊映画監督。「世界残酷物語」を始め、世界中の野蛮な風習のドキュメンタリーと称したモキュメンタリーを多数作成。猟奇的モキュメンタリー「モンド映画」ジャンルを確立 |
9月5日 | 帝国美術院創設。初代院長に森鴎外就任。文展に代わる帝展の開催を協議 |
9月9日 | ケマル・パシャが祖国の統一と、連合軍の占領反対を宣言。トルコ国民会議が採択 |
9月10日 | オーストリアがサンジェルマン講和条約に調印。ハプスブルク朝が解体され、オーストリア、チェコ、ポーランド、ユーゴスラヴィア、ハンガリーに分割。独墺の合併が禁止される |
9月10日 | バーシング将軍率いる第一師団が米ニューヨークに凱旋 |
9月11日 | 幣原喜重郎外務次官が駐米大使に任命される |
9月11日 | 森村市左衛門没。実業家。日本陶器会社を創設し、ノリタケチャイナを生む |
9月12日 | 独ミュンヘンの労働者党大会でアドルフ・ヒトラーが演説 |
9月12日 | イタリアの詩人ガブリエーレ・ダヌンツィオが義勇兵を率いてフィウメを占領し、共和国樹立を宣言。伊政府は不承認 |
9月12日 | 英政府がアイルランド国民議会を禁止 |
9月14日 | 三木淳生誕。写真家。米写真雑誌「ライフ」に採用され、国際的な写真家として活躍。葉巻をくわえた吉田茂の写真を撮影し、ライフの表紙を飾った |
9月15日 | 東京市内の交通事故激増を受け、京橋・尾張町・日本橋白木屋前交差点に交通信号機が設置される |
9月18日 | 神戸・川崎造船所職工が待遇改善、賃上げを要求し、サボタージュを実行。「サボる」という単語が流行 |
9月21日 | オリエンタル急行運行再開。仏パリートルコ・イスタンブール間を結ぶ大陸横断鉄道 |
9月25日 | 米ウィルソン大統領が地方遊説中に体調不良を訴える |
9月26日 | 原材料高騰で豆腐が5銭に値上げ |
9月29日 | 神戸川崎造船所のサボタージュに対し、会社側が8時間労働性の導入を容認 |
神田駅開業
皇太子成年式
10月1日 | 東京の山脇高等女学校が制服を袴からワンピースに変更。洋装を初採用 |
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10月1日 | 米大リーグ・ワールドシリーズ開幕。シンシナティ・レッズとシカゴ・ホワイトソックスが対戦。下馬評ではホワイトソックス有利も、不可解なプレーが目立ち、八百長が疑われる。レッズが優勝 |
10月2日 | 仏議会がヴェルサイユ講和条約を承認 |
10月2日 | 米ウィルソン大統領が発作を起こして倒れる |
10月3日 | 東京・世田谷に松沢病院開院。巣鴨病院の呉秀三院長が患者一人当たり100坪の土地を理想とし、病院を移転 |
10月5日 | 三越呉服店が業界初の定休日を実施 |
10月7日 | 政友会本部が放火により全焼 |
10月8日 | 宮澤喜一生誕。総理大臣。大蔵官僚から政治家に転身。首相退任後に小渕内閣で金融危機に対処するために蔵相に就任。総理経験者の異例の閣僚就任に、高橋是清となぞらえられた |
10月9日 | 床次内相が侠客代表と会見。官製右翼団体設立の機運が高まる |
10月10日 | 森永製菓が全工場従業者の労働時間を一日8時間にすると決定 |
10月10日 | 孫文が中国国民党を創設 |
10月10日 | 英国王がヴェルサイユ講和条約に署名。英国が批准 |
10月13日 | 日英米仏が国際航空条約を締結し、領空権を制定 |
10月14日 | 帝国美術院が第一回美術展覧会(帝展)を開催 |
10月20日 | 東京の銭湯が5銭に値上げ |
10月22日 | 東京ー大阪間で初の郵便飛行競技会開催 |
10月26日 | 予算編成を巡り高橋蔵相、田中陸相、加藤海相が会談。田中陸相が海軍の八八艦隊計画に向け、予算融通に合意 |
10月26日 | モハンマド・レザー・パフラヴィー生誕。イラン・パフラヴィー朝国王。イランの世俗化を推し進めるが、ホメイニ師らイスラーム法学者の反発を呼ぶ。イラン革命により失脚 |
10月28日 | 米国議会が禁酒法を可決。米大統領の拒否権を押しのける |
10月29日 | 田健治郎が台湾総督に就任。初の文官総督 |
10月29日 | 米ワシントンで第一回ILO開催。女子・少年の深夜業を禁止。1日8時間労働、労働者最低年齢法などを定める。日本は欧米との同一行動を拒否 |
10月31日 | 天長節の儀式にて天皇が勅語を読めず、原首相が天皇の健康状態を憂慮。天皇は姿勢を保つことが難しくなり、御召艦の階段に一人で上がれない程に健康が悪化 |
11月3日 | 三越呉服店が衣類、雑貨、食品の半額セール、木綿デーを開催。3万人が殺到する |
11月3日 | 寺内正毅没。陸軍大将。元帥。朝鮮総督や総理大臣を歴任 |
11月6日 | 原首相と山県有朋が、皇太子裕仁の欧米遊歴の必要性で意見が一致 |
11月7日 | 日本がヴェルサイユ講和条約を批准 |
11月11日 | 兵庫県の陸軍特別大演習で伝書鳩が使用される。46kmを42分で飛行 |
11月11日 | イタリアがローマ教皇の政治介入を禁止 |
11月14日 | 関東・関西の侠客が大日本国粋会を結成。社会主義運動に対抗するために創設された、官製右翼団体。総裁に大木遠吉、顧問に頭山満、床次ら |
11月14日 | ソヴィエト赤軍がオムスクを占領。コルチャックの白軍が敗退 |
11月15日 | 内務省が動物の虐待・酷使防止を通牒 |
11月16日 | 中国・福州で排日学生デモ発生。在留邦人と衝突 |
11月17日 | 英皇太子がインド・ボンベイに入り、インドにおいて大反英運動が起きる |
11月18日 | 大本教が京都・亀山の亀山城址を買収 |
11月19日 | 米国上院がヴェルサイユ条約批准を否決 |
11月20日 | 松本訓導事件 |
11月24日 | 平塚らいてうが新婦人協会の結成を発表 |
11月26日 | 中国・福州に海軍陸戦隊が上陸し、暴動を鎮圧 |
11月26日 | 英国がアイルランドのシン・フェイン党を弾圧。武力衝突に発展 |
11月28日 | 物価抑制の為、緊急勅令で緊急勅令で大豆・牛肉・鶏卵・織物の輸入税を免除 |
11月28日 | 英国下院でナンシー・アスターが当選。英国初の女性議員 |
11月30日 | 警視庁が各警察に鑑識写真係配置を指示 |
12月1日 | 原首相が国家永遠の対策と銘打ち、米麦の混食を推奨 |
12月1日 | 18900型蒸気機関車完成。後のC51の原型 |
12月2日 | ドイツが講和条約付属議定書の調印を拒絶 |
12月3日 | オーギュスト・ルノワール没。仏画家。印象派の巨匠。光溢れる色彩で陽光の下の人物を描き続けた |
12月5日 | 東京府が日暮里に初の公営質屋「武蔵家質店」を設置。利息は相場の半額 |
12月6日 | 小倉競馬クラブが競馬大会を開催 |
12月6日 | 連合国がドイツに講和条約批准の最後通牒を発する |
12月8日 | 連合国がポーランド・リトアニア間の国境を画定 |
12月11日 | ソヴィエト赤軍がハリコフに入城。全ウクライナ革命委員会を結成 |
12月13日 | 幣原駐米大使が、日系移民と写真結婚した女性の渡米を禁止すると米政府に通告 |
12月17日 | ドイツが講和条約付属議定書調印を無条件受諾 |
12月19日 | 早稲田と慶應義塾が大学昇格を前に女子の入学を検討。文部省が女子の大学入学を法規上認めないと通知 |
12月23日 | 英国がインド統治法を制定。地方政治を一部インド人に委ねる懐柔策 |
12月25日 | 憲政会党大会において、衆議院に普選法案を提出することを決定 |
12月25日 | 宮城県金華島の鹿の捕獲が禁止される |
12月26日 | 第42議会召集(-翌2月26日解散) |
12月26日 | 天皇が開院式を欠席し、原首相が勅語を代読。天皇の健康不良が明らかになる |
12月26日 | ボストン・レッドソックスがベーブ・ルースを放出。金銭面だけでなく放蕩な私生活や自己中心的態度が放出の要因。以降レッドソックスは長期に渡ってワールドシリーズを制すことが出来ず、バンビーノの呪いと称される |
12月某日 | 米国で売春婦の伝記「マドレーン」を出版したハリー・T・ブレイナードが摘発される。後に無罪 |
某月 | 浅草オペラのスター、原信子が引退宣言。渡米して、米マンハッタン・オペラハウスで蝶々夫人を主演 |
某月 | 佐藤春夫が「田園の憂鬱」を刊行。発表から三年を経て完成。自身の田園生活の中で幻覚や憂鬱に襲われる様を赤裸々に告白 |
某月 | 白髭護謨工業所(現ヒノデワシ)創立。国産消しゴムの製造を開始 |
某月 | 米セントルイス・カーディナルがファームシステムを確立 |
某月 | 米国のシルヴィア・ビートが仏パリにシェイクスピア・アンド・カンパニー書店を開店。パリにおける英米文学の中心地として、アーネスト・ヘミングウェイやジェイムズ・ジョイス、スコット・フィッツジェラルドなどのロストゼネレーション世代の作家が出入りする |