1919年1月11日 全国統一の自動車取締令公布

注釈

自動車は贅沢な乗り物で、運転手は車夫よりも儲かる仕事であった。

客は上流階級であったことからチップも弾んでもらえるし、雇い主と親しくなれば無料で家を貸してくれる。

○○家の運転手と名乗れば箔もつくので、運転手の志願者は増える一方で、東京の自動車数は右肩上がりになった。

これにフォード車の普及が拍車をかけ、東京府内に1000台あまりであった自動車の台数は2万台を越えた。

しかし、急速に自動車が増えた為に東京の都市交通は麻痺し、早急な交通法規の整備が求められるようになった。

この度公布された自動車取締令により、運転者は18歳以上であることと、免許更新の際の再試験が規定された。

更に、最高時速は24Kmまでに制限され、ひき逃げの罰則などが規定された。

こうして、日本に初めて全国統一の自動車取り締まりが行われるようになった。


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