1919年3月23日 ロベルト・ムッソリーニがイタリア戦闘ファッシ結成。後のファシスト党

注釈

終戦を迎えたイタリアは、激しいインフレの中で賃上げを要求するストが頻発し、反戦主義を掲げる社会党や農民を中心とする人民党が権力を握った。

都市部では労働者が工場を占拠し、地方では小作人が地主から土地を奪い、赤い2年間と称される左派の時代に突入した。

社会主義の台頭を恐れた保守派に支持されたのがムッソリーニとファシズムである。

ムッソリーニが組織した戦闘ファッシには、公務員や中小ブルジョア、職にあり付けない復員軍人などの右派が参画した。

間も無く、ファッシは社会党や左派活動家、農民組織を襲撃し始めた。

社会主義の拡大を恐れた警察や軍隊はファシズムの暴力を容認し、武器や車を提供した。

こうしてファッシはイタリアの社会秩序を維持しうる唯一の組織というイメージが広まるのであった。


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