1919年6月24日 度量衡及び工業品規格統一調査会が設置される

注釈

日本の単位は江戸時代以来尺貫法が定着していた。

1885年、メートル法条約に加盟し、メートルやグラムを基礎に置く度量法が制定された以降も、一般社会では尺貫法が採用され続けた。

ここに1909年のヤードボンド法が成立し、単位にヤードボンドが追加されると、大きな混乱が生まれた。

単位のバラツキを憂慮していたのが、欧州の総力戦を目の当たりにした軍部である。

現代の戦争は兵器の大量生産が不可欠である。

そのために兵器の規格統一や機械部品の互換性が欠かせないことが証明された。

ところが単位が好き勝手に使われていたら、規格統一など出来るはずが無い。

この度設置された調査会には、理化学研究所の長岡半太郎や大河内が委員に就任した。

そして調査会はメートルに統一すべきと答申し、ここに単位系標準化の大きな転機となった。

しかし、流通や商業といった一般社会のメートル普及は進まず、完全に統一されるのは1966年を待たねばならなかった。


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