1915年11月10日 大正天皇御大典(即位大礼)
京都御所紫宸殿において、高御座に着いた天皇が皇祖に三種の神器継承を告げ、国民に皇位継承を宣言する勅語を読んだ。
京都市中には15万人もの人が押し寄せ、大隈首相の万歳に合わせて、万歳の声が京都中に響き渡った。
同時刻、東京でも山車や屋台、花電車、奉祝門などの催しがあり、国を挙げてのお祭り騒ぎでなった。
なお、この御大典では芸妓の扱いを巡り、一悶着あった。
枢密顧問官の加藤弘之男爵が、醜業である芸妓が御大典の御所車を曳くことは大礼の尊厳を冒涜すると反対した。
この芸妓御大典出席の是非を巡り全国で賛否両論巻き起こった。
岡山市の芸者たちは出席反対論に激怒し、市関係者への御座敷を拒否すると宣言するなど、騒ぎが大きくなった。
結局、芸妓も善良な国民であるとし許可されるに至った。
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