1915年9月5日 野口英世博士が帰国

注釈

野口英世は梅毒スピロヘータ発見の研究成果をドイツで発表し、その功績からロックフェラー医学研究所の正員に昇格し、一躍ノーベル賞候補に躍り出た。

驚いたのは日本である。

学士院恩賜賞よりも先にノーベル賞を受賞されては面目が立たない。

。 そこでこの年、学士院恩賜賞を野口に授与することを決定し、これを受けて野口も15年ぶりに帰国した。

帰国後、野口は大隈首相を表敬訪問し、かつての上司であった北里柴三郎や年老いた母親とも再会を果たし、故郷の会津若松にも錦を飾った。

なお、野口はノーベル医学賞の最終候補に生涯で3度残ったが、いずれも受賞を逃している。


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