1914年1月12日 桜島大噴火

注釈

桜島は現在も活動を続ける、日本有数の活火山である。

この日、桜島は噴煙と轟音を立てて大噴火を起こした。

噴火開始から数十分で噴煙は成層圏まで達し、鹿児島市の降灰は45cmに達した。

風に流された火山灰は関東から東北地方にまで達したという。

桜島島民は数日前から続く地鳴りを噴火の前兆と見て避難していたが、島民の問い合わせに対し測候所が噴火はないと答えた為に混乱を招き、逃げ遅れた島民が出た。

真冬の海に飛び込んで対岸の鹿児島市まで泳いで助かった人もいたが、50名近くの死者行方不明者を出す大惨事となった。

噴煙の後には、おびただしい溶岩が流出した。

溶岩は島内の集落を壊滅させ、水蒸気を上げながら鹿児島湾内に大量に流入し、桜島と大隈半島を地続きとした。

鹿児島湾には一面軽石が浮かび、さながら砂漠のようで、海水が一気に温まったので冬にも関わらず水泳に興ずる人もいたという。

1914年は桜島大噴火に始まり、東北大凶作、皇太后崩御、シーメンス事件、世界大戦勃発など、真っ黒いことが続発した。

この為に、以下のマックロ節が流行した。

「箱根山 昔ゃ背で越す籠で越す 今じゃ夢の間 汽車で越す 煙でトンネルは マックロケノケ」


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