1922年1月1日 「コドモノクニ」創刊
当時の子供向け雑誌が5銭程度であったのに対し、コドモノクニは50銭という値段であった。
その高価に見合うよう、見開きいっぱいに柔らかい色調の美しい挿絵が踊った。
挿絵を担当したのはいずれも一線級の画家たちで、岡本帰一、武井武雄、清水良輔、本田庄太郎、初山滋、川上四郎、竹久夢二の名前がある。
また、無名作家にも門戸を開き、黒崎義介や伊藤孝之など、多くの新人を育成した。
彼らが子供向けに描いた絵画は「童画」と呼ばれ、ここに新ジャンルが開拓された。
コドモノクニは童画や童謡、童話で子供の世界を描き続け、大正モダンの象徴となるのであった。
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