1922年11月17日 アルベルト・アインシュタイン来日
それがこの日、改造社の招待で来日した。
アインシュタインを迎えた日本人の熱狂ぶりは尋常ではなかった。
女学生は黄色い声をあげて握手攻めし、アインシュタインも、こんなにモテたのは初めてだと苦笑したという。
43日間の滞在の中で落語や能楽、寺社仏閣を観光し、日本をたいそう気に入った。
なおこの時、アインシュタインの通訳を務めたのは東北帝大の石原純教授であった。
石原教授は歌人と恋に落ち、これが両者とも不倫関係であったことから、後に帝大教授の地位を投げ捨て、愛に生きた話題となっていた。
その石原教授が執筆した相対性原理の本がベストセラーになるが、その読者の大半が女学生であった。
これは、題名が相対”性原理”であった為に、女学生たちは恋愛の本であると勘違いしたからであった、などという俗的な逸話が残っている。
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