1914年11月1日 少年倶楽部創刊

注釈

少年倶楽部は「出た、少年倶楽部」の合言葉で知られ、剣豪や忍者が大活躍する子供向けの漫画や遊びの情報雑誌であり、発売日には書店に大行列が出来るほどであった。

作家陣も豪勢で、一流作家であった佐藤紅緑に対して少年向けの執筆を依頼した際は、トルストイも75歳で童話を書いたと口説き落としたという。

他にも江戸川乱歩の怪人二十面相や、田川水泡ののらくろなども誕生し、戦前の子供文化を支え続けた。

また、少年倶楽部といえば雑誌付録の豪華さも特徴である。

大飛行艇ドックス号、戦艦三笠、エンパイアステートビル、名古屋城天守閣、日新丸の捕鯨風景など、精巧で大掛かりな模型が少年たちを虜にした。

少年倶楽部はこの日、創刊において、以下のように子供の時代がやってきたことを高らかに宣言した。

「諸君よ、全世界は我らの舞台である」


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