1912年10月1日 千葉県が東京の糞尿輸入を停止

注釈

大都市・東京の糞尿やゴミは、千葉県が肥料として受け入れ、処理されていた。

ところが、この秋にコレラが流行すると、東京人の糞尿からコレラが媒介されるのではないかとの噂が立った。

東京の糞尿を受け入れてきた地域は騒然となり、千葉県当局は搬入を禁止した。

驚いたのは、排出物の大半を千葉に頼ってきた東京である。

東京側は、千葉県産の農作物でコレラを発症した例があると反論し、泥仕合となった。

なお、コレラの流行により、生食の多い魚が敬遠されるようになった。

代わりに、煮たり焼いたりして食される牛肉・豚肉が流行する現象が見られるようになる。


1912年の年表へ