1914年12月24日 欧州戦線でクリスマス休戦

注釈

第一次世界大戦が始まって最初に迎えるクリスマスのこの日、欧州戦線でクリスマス休戦が行われた。

ローマ教皇の呼びかけたクリスマス休戦に応じたのは、ドイツ軍ライプチヒ107連隊である。

連隊が塹壕を出てクリスマスキャロルを演奏しながら行進すると、対峙するイギリス軍もこれに応じて銃を置いてクリスマスキャロルを口ずさみ、クリスマス休戦が実現した。

他の戦場でも、クリスマス休戦として敵軍とサッカーの試合を行う部隊もあった。

だが、このようなクリスマス休戦を多くの将校は快く思わなかった。

祖国が戦場となったフランス兵やベルギー兵はドイツとのクリスマス休戦に応じず、戦闘を継続した。

また、上等兵として従軍していたアドルフ・ヒトラーが、クリスマスを祝おうという仲間たちを叱責したという逸話もある。

つかの間の平和は終わり、翌日には戦闘が再開された。

そしてこれ以降、クリスマス休戦が行われることはなかった。


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