1923年6月9日 有島武郎が波多野秋子と心中 注釈 2023年02月27日 2023年02月27日 有島武郎は白樺派を代表する人気作家であり、人間個性の成長の自由を追い求めていた。 自ら成長の自由を実践する為に、父から受け継いだ農場を小作人に解放し、財産を放棄してみせた。 しかし、期待した自己変革は起きず、矛盾に包まれた現実社会に絶望し、虚無感から死を渇望するようになっていた。 そして、当時恋愛関係にあった婦人公論記者・波多野秋子と心中を果たすのであった。 有島の遺書には、このように記してある。 「私たちは戯れつつある二人の小児に等しい。 私たちは最も自由に歓喜して死を迎える」 1923年の年表へ