1922年8月3日 味の素、新聞にてデマ否定

注釈

1908年、帝大の池田菊苗教授が昆布の旨味成分からアミノ酸のグルタミンの結晶分離に成功した。

特許取得後、製薬会社を経営していた鈴木三郎助と組んで、調味料味の素を発売した。

しかし大正時代になると、蛇の黒焼きを売る浅草の香具師の口上から、味の素の原材料が蛇であるとのデマが流行する事態となった。

これに対し味の素は、以下のように釈明の新聞広告を出さねばなかなかった。

「誓って天下に声明す。

味の素は断じて蛇を材料にせず」

味の素デマは、関東大震災の折に原料である小麦粉を大量に被災者に配ったことからようやく収まったが、現代においても度々デマが流布する調味料である。


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