1923年11月8日 ドイツ・ミュンヘンで州政府転覆を計る武装蜂起が起きる。ミュンヘン一揆

注釈

ミュンヘンで敗戦を迎えたアドルフ・ヒトラーは、ナチス入党後に頭角を現し、その演説で人心を掴んだ。

ワイマール体制に対しては「国内の刺客」「11月の犯罪人」「祖国を背後から刺した」などと批判し、体制に不満のある人々を扇動した。

この日の夜、ミュンヘンのビアホール「ビュルガーブロイケラー」の集会に乗り込んだヒトラーは、バイエルン州の総監を監禁しエーリヒ・、ルーデンドルフ将軍と新政府を組織したと発表。

バイエルン政府を倒してベルリンに進撃するよう訴え、以下のように演説した。

「罪深きバベルの都たるベルリンに進軍してドイツ国民を救済する。

明日、ドイツ国内に新しい統一政府が生まれ出るか、あるいは死ぬか、二つに一つだ」

だが、計画は杜撰であり、一揆は翌日には鎮圧され、ヒトラーも逮捕されるに至った。


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