1917年2月26日 ODJBがジャズの生演奏のレコーディングを行う

注釈

ジャズを生み育んできた黒人の音楽家たちは、自分たちの即興演奏が盗まれるのを恐れ、録音の申し出を断り続けた。

そんな中で、これに飛びついたのが白人からなるオリジナル・ディキシーランド・ジャズバンド(ODJB)である。

初めてレコードに吹き込まれたジャズは、熱狂的にアメリカ人に受け入れられ、ダンスミュージックとして広く普及することになる。

だが、これは黒人の文化が白人に受容されたということではない。

黒人文化であるジャズは、白人の手によって大衆音楽に作り変えられたのだ。

そして黒人に対する差別はアメリカ社会に残り続けたのである。


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