1920年4月20日 大正活動写真株式会社(大活)設立
そこに誕生したのが大活である。
大活は、ハリウッドで活躍する俳優のトーマス栗原を監督に、有名作家・谷崎潤一郎を文芸顧問に迎え、本格的な映画作成に乗り出した。
その処女作は、谷崎の描いたシナリオを米国喜劇調にアレンジした「アマチュア倶楽部」である。
主演を務めた葉山三千子が水着姿を披露したことで有名となった。
映画評論家の淀川長治は「アマチュア倶楽部」と、二作目の「葛飾砂子」を日本で最初の芸術映画と評した。
大活は短命に終わったが、映画制作に携わった関係者の多くは映画界に残り、日本の映画産業を支えるのであった。
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