1920年4月某日 日本及日本人において「100年後の日本」の特集
反骨のジャーナリスト・宮武外骨は、2、3ヶ月後にどんな大変動があるかもしれないのに、100年後の日本はどうなっているかなど「のんきな愚問」であると断じた。
一方、小説家の室生犀星は、食糧が向上して美しく繊細な明るい女性が増えるだろうと、文壇らしい観点から予言。
他方、法学博士の末広重雄は、軍閥が国論を無視して侵略主義を行うならば、日米戦争が惹起されるだろう。
それに勝てば英国と並ぶ国になるが、負ければ日清戦争前の小日本に成り下がるだろうと、その後の日本を見てきたかのような予言を行なった。
そのような中で山川均は、以下のように語った。
「100年後の日本は、100年後の予想を忌憚なく答えても、縛れる心配のない世の中になるでしょう」
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