1922年2月11日 江崎利一が栄養菓子「グリコ」を発売

注釈

有明海で獲れた牡蠣は、煮込んだ後に干されて中国に輸出されていた。

この煮汁の中に栄養素「グリコーゲン」が含まれていることに着目したのが、江崎利一である。

江崎はグリコーゲンの製品化として、当初は栄養剤として売ることを考えたが、嗜好品にした方が広く普及出来ると考えた。

ここに「一粒三百メートル」のキャッチフレーズと、両手を上げてゴールインする陸上選手のパッケージが特徴の「グリコ」が誕生した。

江崎はこのグリコの販売について、コツコツ石を積み上げて山頂に達するより一番上から石を転がした方が勝負は早く決すると考え、三越に直接売り込みし、これに成功することになる。

グリコの最大の特徴は、おまけのオモチャであろう。

江崎はタバコの「サンライズ」が美人画をおまけとしていたことにヒントを得た。

グリコはお菓子にイラストカードや偉人のメダルを封入して販売し、これが大評判を呼ぶ。

グリコがオマケは子供たちのコレクション心に火をつけることになった。


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