1920年4月1日 電話料度数料金制へ移行

注釈

日本の電話料制度は、東京市の場合は66円の年間使用料を払えば時間回数無制限で利用出来る、均一制であった。

しかし、大正時代になり電話の利用者が急増すると、電話網拡張の資金調達の必要から、利用回数によって料金が変動する度数制の機運が高まっていた。

電話度数制は、収入面や電話の濫用防止、利用者の不公平感剪除などの理由から欧米で広く採用されている。

日本も明治時代に度数制に移行しようとしたが、新聞社や実業界など、均一制の恩恵に預かる利用者の反対にあって頓挫していた。

この日、日本は度数制に移行し、電話利用には基本使用料に加え、電話を一回かける度に2銭かかることになった。

なお、電話の度に料金がかかることから、気軽に人の家の電話を借りることが出来なくなった。

これにより、公衆電話の普及に繋がるという副作用をもたらした。


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