1920年1月10日 平和克服の大詔が発せられる

注釈

この日、大正天皇は平和克服大詔として、以下のような詔書を発した。

曰く、世界大戦も終わり、永遠平和の協定が結ばれ、国際連盟が設立した今、日本の国家の負荷は重大なものとなった。

「万国の公是に従い世界の大経に依り、以って連盟平和の実を挙げむこと思い、ひいては重厚堅実を旨とし、浮華驕奢を戒め、国力を培養して時世の進運に伴わむことに勉めざるべからず」

日本が五大国の一員としての自覚を持ち、新しい国際情勢に適応し、臣民一致して国づくりに取り掛かるという熱意が伝わる名文である。


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