1916年7月25日  渋沢栄一が実業界引退を宣言

注釈

経済界の大立者である渋沢栄一が、喜寿を理由に引退を表明した。

渋沢は日本に保険や金融といった仕組みを輸入して資本主義を立ち上げ、数多くの銀行・企業・産業の設立に携わり、日本経済を牽引してきた第一人者である。

その一方で自らは財閥を作らず、常に公利を重視して経済界の発展を担ってきたことから、財界世話業を呼ばれた。

財界世話業は、渋沢の引退により次世代に引き継がれてゆくのである。


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