1922年4月1日 未成年者飲酒禁止法施行

注釈

江戸時代、飲酒喫煙は特段規制はなく、女性や若者も嗜む、生活に根ざしたものであった。

これが明治時代になると子供の保護が騒がれるようになり、1900年に未成年者喫煙禁止法が成立したが、明治政府は飲酒については特に制限を設けなかった。

これに対し根本正弁護士らキリスト教徒を中心とした日本禁酒同盟が結成され、未成年の禁酒運動が繰り広げられた。

禁酒同盟は、飲酒は未成年者にとっては身体に害があり、将来国家の為に働く学生には禁酒の義務があると主張を繰り広げた。

禁酒同盟の提出した禁酒法案は議会に提出されては否決されを19回繰り返したが、1919年に米国で禁酒法が制定されたのが禁酒同盟の追い風となり、ついに議会において未成年者飲酒禁止法が成立した。

ここに、保護と教育を名目に、国家が飲酒喫煙禁止を管理統制する「子供」が誕生した。


1922年の年表へ