1920年11月1日 明治神宮創建

注釈

明治天皇が崩御した際、永らく天皇と共にあった東京市民の中で、陵墓を東京に置くべきという声が高まった。

これに対し宮内省は既に京都・伏見桃山を陵墓を定めていた為、陵墓に代わり天皇の神霊を祀る社の造営の検討を始めた。

関東一円の自治体は天皇所縁であるとか聖地に適しているとかを理由に、壮絶な請願活動を行ったが、最終的には明治天皇・皇后ゆかりの御苑がある代々木に決定した。

当時の代々木は殆どが畑か草原で、沼地が広がる原野であった。

明治天皇の神霊を祀るに相応しい宮には、威厳と風格のある神社林を作る必要がある。

そこで、全国から10万本近い献木が集まり、それが貨車で最寄りの原宿駅に次々運ばれた。

小さな苗木であった献木はぐんぐん成長し、100年後の現在、明治神宮御苑の豊かな緑を作り出した。


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