1916年6月15日 東京・神田の大時計取り壊し

注釈

東京・神田にある京屋時計店の大時計は東京の名物であった。

京屋を開店した水野伊知造は、フランスの博覧会に出品した時計を持ち帰り、それを店の屋上に設置していた。

東京市内で初の大時計で、15分置きに音を奏で、時報となれば色々な音を鳴らす精巧なものであった。

しかし京屋は鉱山に手を出したことから負債を抱えて3年前から閉店していた。

そしてこの日、名物の大時計は保存されることなく取り壊された。


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